レコード大賞はMrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」万感10周年3人が目潤ます 安住アナも涙

[ 2023年12月30日 21:53 ]

<輝く!日本レコード大賞>大賞を受賞し万感の表情を見せるMrs. GREEN APPLE(左から)藤沢、大森、若井(撮影・藤山 由理)
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 「輝く!第65回日本レコード大賞」(主催日本作曲家協会)の最終審査会が30日、東京・初台の新国立劇場で行われ、ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の「ケセラセラ」が大賞に輝いた。Spotifyなどサブスクリプション(定額聴き放題)の各主要サービスで、今年国内で最も聴かれたアーティスト1位に選ばれるなど音楽界を席巻。初の栄冠を手にした。

 総合司会の安住紳一郎アナウンサーから名前が読み上げられた瞬間、ホッとした表情を見せたボーカルの大森元貴は「凄くうれしいです。これからも地に足を着けて楽曲を作っていきたいと背筋が伸びました」と目を潤ませながらも笑顔でコメント。藤沢は「驚きの気持ちでいっぱいです」、若井は「皆さんに支えられてここまでやってこられた10年間だった」とファンに大きな声で感謝の思いを届けた。結成10年の軌跡を振り返り、ねぎらいの言葉を掛けた安住アナの声は震え、大森、若井滉斗、藤沢涼架も「俺らもなんか…凄くうれしんですけれど。ありがとうございます」と感無量。3人の目はキラキラと光っていた。

 2023年の音楽シーンを彩ったミセスが、有終の美を飾った。ロックバンドの大賞受賞は昨年の「SEKAI NO OWARI」に続き、2年連続7回目。今回大賞に選ばれた「ケセラセラ」は今年4月に配信されると、自身最速ペースで、サブスクのヒットの基準と言われる再生回数1億回を超える2億回を突破。同曲を収録したアルバル「ANTENNA」は売り上げ20万枚を記録し、一躍注目を浴びた。

 ミセスの特徴は、複数の曲がサブスクの上位ランキングに入っていること。主要サービスのSpotifyでは、7月7日付トップソング10位以内に「Magic」「ダンスホール」など4曲が入り、今年国内で最も再生された曲として「ダンスホール」が4位にランクイン。今年10月31日時点で、再生回数1億回以上の曲が15曲。ビルボードジャパンでは、最新曲やロングヒット曲と併せて計11曲がトップ100入り。今年度のチャートイン曲数最多を記録するなど、各チャートで存在感を示した。

 2013年に結成され、今年結成10周年の節目。20年7月に活動休止し、当時の5人組から2人が脱退。約1年8カ月の休止期間を経て、昨年3月に「フェーズ2(第2局面)」として再開した。ポジティブな歌詞とメロディーで、聴くと前向きになれる曲が多いミセス。コロナ禍が収まり日常が戻り始めた今、音楽で聴く人の背中を押してきた。今年7月からアリーナツアー、翌8月には埼玉・ベルーナドームで自身初のドーム公演を成功させ、ライブバンドとしての評価も急上昇している。

 実績と経験を積み上げ、きょう放送の「第74回NHK紅白歌合戦」に満を持して初出場。大活躍の一年を、大舞台で華やかに締めくくる。

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