KANさん、葬儀まで“らしさ”貫いた 自ら「演出」返礼品はPOPなポップコーン、遺影は“夏目漱石”

[ 2023年11月19日 12:28 ]

シンガー・ソングライターのKANさん
Photo By スポニチ

 メッケル憩室がんを患い闘病中だったシンガー・ソングライターのKANさんが12日に61歳の若さで亡くなったことが17日に公表され、音楽界からは続々と追悼や惜しむ声が上がっている。

 KANさんがレギュラー出演したFM COCOLO「Wabi-Sabiレディオ・ショー」の18日放送分では、共演者で長年の親交があったスターダスト☆レビューの根本要と、馬場俊英が思い出を語り合った。

 無二のユーモアにこだわるKANさんの仕事ぶり、ギャグやダジャレや遊び心に長年近くで触れてきたのがこの2人。根本は「皆さんに報告させていただきますけど、KANちゃんのお葬式の遺影は、本人の意向で夏目漱石のやつでした」と笑った。かつてアーティスト写真として使われていた、夏目漱石の自画像を模した写真が祭壇に飾られたことを明かした。

 馬場も「それと、還暦の記念に撮った振り袖の写真を等身大のパネルにして、お客様をお迎えする入り口に置きたかったそうなんですけど間に合わなかったらしく。棺のそばに3枚晴れ着がKANさんの希望で飾られてました」と報告。馬場は自身の公式サイトに掲載した追悼文でも「自分の葬儀にまでもご自身のこだわりを演出され、とてつもない精神力で最後まで『KAN』を貫きやり抜かれました」と書いていた。

 KANさんと35年の親交があり、バックバンドのメンバーとしても活躍したドラマー・清水淳は自身のX(旧ツイッター)で「素晴らしい才能とずば抜けたユーモアに出会えたことに感謝します」などと追悼した。

 さらに、「お通夜終了後に渡されたPOPなポップコーン!」と派手なショッパーに入った返礼品とおきよめ塩の写真を掲載。「葬儀の服装とバランス悪いし 元々ポップコーンは塩が効いてるし賞味期限は2日間だった!最高だね」とつづった。

 観客を楽しませるステージ構成やMCを常に描いた生粋のエンターテイナーは、自身の葬儀もユーモアたっぷりにプロデュース。こだわりのホスピタリティーで、最後までKANさんらしさを貫いたことが伝わる。

 ファンからは「なんだかKANちゃんらしくて…泣けてきます」「ハイセンスなKANさんらしいです。…絶対ほくそ笑んでますね」「何から何までKANちゃんですね」など、その人柄を偲ぶコメントが寄せられていた。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年11月19日のニュース