細野敦氏 宝塚団員の急死問題「真相解明にはほど遠い」 調査チームに違和感「宝塚の意向に沿う結果に」

[ 2023年11月19日 10:42 ]

細野敦弁護士
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 弁護士・細野敦氏(58)が19日放送のTBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員が急死した問題に言及した。

 細野氏は、調査チームに違和感を感じているといい「日本弁護士連合会で第三者委員会のガイドラインを作ってるんですけど。今回の調査チームは、ガイドラインに沿ったものではないので。宝塚歌劇団が依頼者になって、その意向に沿うという結果になりやすいです」と指摘。

 「ヘアアイロンのいじめについても、ないという結論を出してますけど、表面的な事実認定。構造的なところにメスを入れてないので、真相解明にはほど遠い」と述べた。

 宝塚歌劇団が14日に宝塚市内で会見、劇団が依頼した調査チームの報告書では、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。

 上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。

 遺族側がヘアアイロンの件で再検証を求めていることを問われた際、新理事長に就任予定の村上浩爾取締役は「証拠となるものをお見せいただくようにお願いしたい」と答えた。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。

 ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

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