大相撲ダイジェスト司会 山崎正さん死去 79歳 信頼厚い元テレ朝アナウンサー

[ 2023年6月30日 03:30 ]

元テレビ朝日アナウンサーの山崎正さん(家族提供)
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 元テレビ朝日アナウンサーで「大相撲ダイジェスト」の司会を長年担当した山崎正(やまざき・ただし)さんが25日午後6時52分、肺炎による呼吸不全のため死去した。79歳。東京都出身。

 山崎さんの家族によると、2019年1月に小脳の出血で入院。自力歩行が困難な状態になった。24時間体制で看護を受けられる施設で暮らしていたが、今年1月に新型コロナウイルスに感染。後遺症により免疫力や体力が低下し、ほぼ寝たきりの状態になっていた。

 日大経済学部卒業後、66年に仙台放送にアナウンサーとして入社。中京テレビを経て、73年に日本教育テレビ(現テレビ朝日)に29歳で中途入社した。落ち着いた語り口が持ち味で、大相撲、プロレス、マラソン、五輪、競馬など幅広い分野のスポーツ実況やニュース番組で活躍した。

 「大相撲ダイジェスト」は74年頃から司会を務め、03年9月の終了まで29年間出演した。テレビ朝日関係者は「ニュースもしっかり読めるアナウンサーで、報道からも信頼されていた」と振り返った。系列局のアナウンサーの研修も担当。「40代半ば以上のテレ朝系のアナウンサーは、みんなお世話になっている」という。

 豊富な大相撲の取材経験を買われ、04年1月に定年退職した後もコメンテーターとしてテレ朝の番組に出演。05年の若貴兄弟の確執などを解説した。力士とのプライベートでの関わりはほとんどなく、仕事とプライベートを分けていた。親族は「仕事を家に持ち込まなかった」と話した。

 92年バルセロナ五輪では女子マラソンを実況し、有森裕子さんの銀メダル獲得の瞬間を伝えた。五輪実況の時は事前に開催地の言語を習得する熱の入れようで、88年ソウル五輪の際にはハングルを学んで現地入りした。プロレス中継ではインタビューのため出向いたタイガー・ジェット・シンの控室で本人に襲われたこともある。

 愛妻家で、自宅で妻の手料理で晩酌することが日課だった。口癖は「大丈夫」。健康には気を使っていたといい、特に体形の変化には気をつけていたという。体調を崩すことは全くなく、19年までは視力も良く、入れ歯もない状態だった。

 山崎 正(やまざき・ただし)1944年(昭19)1月1日生まれ、東京都出身。日大卒。仙台放送、中京テレビを経て、73年にテレビ朝日に中途入社。主にニュースやプロレス中継を担当。「大相撲ダイジェスト」では長年司会を務めた。04年に定年退職。フリーアナウンサー、相撲評論家としてテレビやラジオで活躍。

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