福山雅治 父が53歳で他界 自身がシンガー・ソングライターを「苦しいけど続けている」原点に

[ 2023年6月19日 17:35 ]

シンガーソングライターで俳優の福山雅治
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 俳優でシンガー・ソングライターの福山雅治(54)が18日放送のTBS「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演。17歳の時に他界した父・明さんの思い出を語った。

 長崎から上京し、19歳で俳優に、アーティストとしては1990年、21歳の時に「追憶の雨の中」でデビュー。役者志望ではない中で俳優として芸能界入りし、大河ドラマなど数多くのドラマで主演を務めるスター俳優に。さらにミュージシャンとしても紅白歌合戦の大トリを務めるほど国民的な人気を集めている。

 明さんは、福山が17歳の時に53歳で他界。「シンガーソングライターとして苦しいけど続けているのは、出発点としては父親の死が一番大きい。父が死んだから曲を書こうってなったわけじゃなくて、あまりに苦しい現実に直面して、自分の精神を救済したものはなんだかったのかということで…」と回想。

 「父ががんで1年間闘病して、それを母が支えて。僕には兄がいるんですけど、育ち盛りの兄弟のご飯を作って母は働きに出て。夕方は晩ごはん作りに帰ってきて、泊まり込みで看病していたんです。病院の硬いベッドに寝て、また朝ごはん作りに帰ってきてまた仕事という繰り返しだった」といい、「圧倒的な無力感を感じた。何もできてないなと。やろうと思えばできたこともあったけど、音楽に逃げ込んでいたんですよね。現実逃避してたんだと思うんですけれど。ただ、苦しい気持ちを支えてくれたことも事実で」と無力感にさいなまれたという。

 明さんが他界した年齢に近づこうとしていた2020年、名前をタイトルにした「AKIRA」を発表した。「17歳の頃の何もできなかった自分に決着をつけ、もう一度会いに行く」と覚悟を決めたという。

 「過去の苦しかったことが原動力になるってよくあることだと思うんですけど、それをもう一回原動力に会いに行くっていう作業は再確認の作業なのでなかなかしんどかった。本当は忘れたいことだったりするので、一番怖いことに触る。見たくない所、忘れたい所に向き合わなきゃいけないなと。53歳に近づいていたのでね」としみじみと語った。

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