小倉智昭氏 自身の陸上経験もとに「オリンピック参加年齢をもっと上げるべき」低年齢化のスポーツ界を危惧

[ 2022年5月22日 19:46 ]

小倉智昭氏
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 キャスターの小倉智昭氏(74)が22日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(後1・30)に出演。低年齢化が進むスポーツ界に持論を唱えた。

 番組では行き過ぎた勝利至上主義から小学生の柔道全国大会が廃止になったことについて賛成か反対か議論。
 
 小倉氏は廃止に「賛成」と唱え「僕は柔道だけでなく大半のスポーツは小学校、中学校で全国大会のような大規模な競技会はやめるべきだと思います。子どもの頃の一番大事な成長期に激しいスポーツをやったりすると必ず膝、関節にひずみが出てきて年を取ってから痛む原因になったりする」とした。

 そして「スポーツというのは肉体的なことと精神的なことがあるじゃないですか」と自身の経験談を語り始めた。

 足の速かった小倉氏は「僕らの頃、中学校でも全国大会はなくて、陸上競技は同じ日に各県の競技場に皆が集まって記録を出してそれで順位を決める。放送陸上だった」と紹介。

 さらに「高校になって1600メートルリレーが採用されて最初の年のメンバーだったんですけど、インターハイの全国大会まで走る度に素晴らしい高校記録を出して、インターハイに臨んで『優勝間違いない』って言われていたけど、メンバー全員が食あたりを起こして、特に食いしん坊の僕が一番ひどくて、アンカーの僕が1人抜かれて決勝に行けなかった」と苦い過去を告白。「その時の夢を今でも見る悔しくて悔しくて」と語った。

 その上で「例えば甲子園でエラーして、そいつのために優勝できなかった話がいっぱいあるじゃないですか。高校ぐらいになって精神力が付いてきたら、そういうことがあっても立ち直れるかもしれないけど、小学校、中学校でもしそんなことがあったら、精神面にマイナスなことが多いと思う」と中学生までの全国大会に否定的な考えを示した。

 すると、同じくゲスト出演した笠井信輔アナウンサーから「どの子がそのスポーツに優れているか分からなくなって、オリンピックや世界大会で日本が勝てなくなるのでは」と質問が寄せられた。

 小倉氏は「例えば採点競技の体操だとかフィギュアスケートだとか、10代後半でメダルを取る。特にロシアのフィギュアスケートの女子なんて、オリンピックごとにメンバーが全然違う。短命でしょ」と指摘。

 「ある程度、スポーツの世界大会、オリンピックの参加年齢をもっと上げるべき。そうしないと子どもたちはおかしくなる」と子どもたちの成長を危惧し、低年齢化が進むスポーツ界に規制を設けるべきとした。

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2022年5月22日のニュース