「エール」“岩城さんロス”広がる 吉原光夫が男気体現 異例の4話連続タイトルバック映像&主題歌なし
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俳優の窪田正孝(32)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第91話が放送され、俳優の吉原光夫(42)が好演してきた男気あふれる馬具職人・岩城新平が天国に旅立った。もともと心臓に持病があったが、梅(森七菜)を空襲の戦火から救い、自らは入院。ヒロイン・音(二階堂ふみ)の父・安隆(光石研)亡き後、関内家を支えてきた無骨な男の最期を悲しむ視聴者が相次ぎ、SNS上には「岩城さんロス」が広がった。また、戦争を真正面から描き、第88話(10月14日)から4話連続してタイトルバック映像(主題歌とタイトルの題字や出演者・スタッフのクレジット)&「GReeeeN」による主題歌「星影のエール」がない朝ドラ異例の演出となった。
インターネット上には「朝から岩城さんショックだわ…」「岩城さんロスや」「いやだ、いやだ、いやだ、岩城さんまで逝かないで(号泣)」「岩城さんに合掌。『エール』内屈指の良い男でした」「岩城さんもまた幽霊になって出てきてくれるかな」「岩城さん、お空の上で安隆さんと会えるといいね」「今朝もGReeeeNの主題歌が流れないと不安になっていたら、まさか週またぎで岩城さんが亡くなるなんて」「岩城さん…。男たちが腑抜けになっている一方で、女性は先に立ち上がる…というか、生きるために立ち上がらざるを得なかった。久しぶりに主題歌が流れる時が、ドラマ終盤の本格的スタートの時になりそうであります」などの書き込みが続出。ツイッターの国内トレンドに「岩城さん」が入った。
朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂)の夫婦愛を描く。
劇団四季出身の吉原はテレビドラマ初出演。32歳の時にはミュージカル「レ・ミゼラブル」日本公演の歴代最年少ジャン・バルジャン役(トリプルキャスト)を務めたほどの実力派。今回は関内家が営む馬具店の無骨な職人頭・岩城を演じた。
強面だが、職人としての腕は一流。音が小さい頃は作業場に入っただけで叱っていたが、音の父・安隆亡き後、人手が足りず、音に馬具作りを手伝ってもらうように。第19話(4月23日)、歌手になるという音に「お嬢(音)は筋がいい。安隆さんの腕を継いどる」と残念がった。
岩城は音の母・光子(薬師丸ひろ子)と関内家を支え、末っ子・梅の夫・五郎(岡部大)に馬具作りの技術を伝授した。第57話「父、帰る 後編」(6月16日)、あの世から現世に戻った安隆が「再婚を許す」と岩城に手紙を残したが、安隆の姿は二親等までしか見えず、その気配を感じながら、岩城は「おれは安隆さんといるおかみさんが好きなんです」と書き加えた。
しかし、第89話(10月15日)、豊橋に空襲。小説の原稿を取りに燃え盛る家に戻った梅を助けるため、火の海に飛び込んだ。第90話(10月16日)、終戦。一命は取り留めたものの、ベッドに寝たきり。光子は「岩城さん、心臓が悪かったの。ずっとつらいの隠して働いてくれとったんだね」。五郎は「自分のことばっかりで。申し訳ありません」と泣き崩れた。
第91話は、終戦から3カ月。いまだ裕一は曲を作ることができずにいた。音は夫のことを心配しつつ、入院している岩城の様子を見に豊橋に帰る…という展開。
<※以下、ネタバレ有>
五郎は馬具に代わる革製品として野球のグローブを思いつく。光子は「岩城さん、五郎ちゃんが新しい商売を考えついてくれました」と五郎、梅、音とともに眠る岩城に報告した。
音が東京に戻ったその夜の病室。光子に岩城の声が聞こえてくる。「おかみさん、長い間、ありがとうございます」。光子は眠ったままの岩城に頭を下げ「ありがとうございました」と感謝し、別れを告げた。
後日。安隆の横に岩城の遺影が並べられ、光子は「見とってくださいね。必ず3人で立ち直ります」と五郎、梅とともに誓い、豊橋の空に祈りを捧げた。
この日、出演者・スタッフのクレジットはエンディングに流れた。今作最大のヤマ場の1つとなった先週第18週「戦場の歌」の脚本も執筆したチーフ演出の吉田照幸監督(50)は第90話の時点で「一義的には、尺の問題です。撮れ高がたくさんあったので、どうしても(本編映像を)切れませんでした」と理由を説明。「エール」のタイトルバック映像は約70秒だが、これを本編に回した。
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