異例のほぼマスク着用ドラマ NHK短編「これっきりサマー」岡田健史&南沙良がコロナ禍の高校生男女

[ 2020年8月4日 18:10 ]

コロナ禍の夏を描くショートドラマ「これっきりサマー」のメインビジュアル。(左から)マスクを着用した南沙良と岡田健史(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の岡田健史(21)と女優の南沙良(18)がNHK総合のショートドラマ「これっきりサマー」(8月17~21日後8・42、全5話=1~3話は2分、4~5話は3分の計12分、関西限定)でコロナ禍の高校生男女を演じることが4日、分かった。制作の大阪放送局によると、回想シーンと物を食べるシーン以外、ほとんどのシーンでマスク着用という異例のドラマ。南も「実際にマスクを着用し、距離感を守りながら臨むお芝居は初めてでしたので、新鮮に感じました」とコメントした。

 新型コロナウイルスの影響により、リモートドラマが多数制作され、また撮影が再開されたドラマ現場で様々な対策が施されているが、コロナ禍の現状をそのまま描くことにより、医療ドラマでもないにもかかわらず、演者がほとんどのシーンでマスクを着けて演じるのは珍しい。

 脚本は「すいか」「野ブタ。をプロデュース」「Q10」などの木皿泉氏。甲子園も夏フェスもなくなった高校生男女の“これっきり”の夏、ソーシャルディスタンスを保ちながらも不器用に近づく2人の心を鮮やかに描く。

 コロナ禍の影響のため、夏の甲子園大会が中止になり、町中から同情されている高校球児の薫(岡田)。ウンザリしているところに、ロックが大好きな同級生の女子・香(南)が現れる。香も夏フェスが中止になり、ガッカリしていた。ポツリ、ポツリと会話を交わし始めた2人だが、常にソーシャルディスタンスを保ち、マスクに阻まれている。やがて、かけがえのない青春の1ページ、甲子園と夏フェス、それぞれに懸ける相手の本当の思いに気付いた薫と香は…。

 岡田は「2020年の全高校野球児の姿を具現化できるように、自分の記憶、そして今、目の前で起きている事実を拾って精いっぱい演じ切りました」と撮影を振り返り「この作品が2020年という時代を胸に刻み、後世に語り継がれる1つの原動力となる作品になりますように」と願いを込めた。

 南も「実際にマスクを着用し、距離感を守りながら臨むお芝居は初めてでしたので、新鮮に感じました。皆さん、以前より自宅にいることが増えていると思います。こういう時だからこそ、ご覧になった方が少しでも明るく晴れやかな気持ちになってくだされば、と思います」と語った。

 昨年後期の連続テレビ小説「スカーレット」を手掛けた制作統括の内田ゆきチーフプロデューサーは「この夏ならではのドラマとしてお届けできるもの。それはやっぱり元気になれるもの、『捨てたもんじゃないじゃん』と思わせる瞬間がキラリと光るもの。そんなショートドラマを木皿泉さんが一気に書いてくださいました。カラリとしたユーモアの中にも癒やしのあるセリフは、まさに真骨頂。そして、ご自分も白球を追う日々を送っていた岡田健史さんのリアル高校球児ぶり、クールビューティー南沙良さんの瑞々しさ満点の演技に圧倒されること請け合いです」とアピールしている。

 <まとめ版>放送日程
 8月22日(土)午後1時50分(10分まとめ版、全国放送)
 8月29日(土)午後6時35分(10分まとめ版、関西地域)
 8月30日(日)午前11時(15分特別版、関西地域) 

続きを表示

2020年8月4日のニュース