テレビ各局が注力する「知事枠」 新型コロナ情報で視聴者の関心も高く

[ 2020年5月31日 10:30 ]

大阪府の吉村洋文知事(左上)、元大阪府知事の橋下徹氏(右上)、東京都の小池百合子知事(左下)、元宮崎県知事の東国原英夫氏(右下)
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 新型コロナウイルスの感染予防で、報道・情報番組のコメンテーターのリモート出演がすっかり定着した。

 制作側が出演依頼に力を入れているのが、視聴者の関心の高い解説が見込める白鴎大教授の岡田晴恵氏ら「感染症の専門家枠」なのは言うまでもないが、多くの関係者が数字を見込んでいるのが「知事枠」だ。

 民放関係者は「知事の取り組みがこれほど生活に直結すると感じたことはなかったのでは。ステイホームで時間的に余裕のできた視聴者が各知事の発言や経験者の発言をしっかり聞こうという環境ができた」と背景を語る。

 出演すると視聴率に伸びが見られる「知事枠」の名前を聞いてみると、元大阪府知事の橋下徹氏、大阪府の吉村洋文知事、東京都の小池百合子知事を挙げる報道・情報番組関係者が多い。元宮崎県知事の東国原英夫氏、元鳥取県知事の片山善博氏、元三重県知事の北川正恭氏へのオファーも増えているという。

 「中でもリモートに向いているのは橋下さん」とあるプロデューサー。実はリモート出演はスタジオ出演よりも難しいという。「スタジオという同じ空間にいるわけではないから、会話に割って入るタイミングが想像以上に分かりにくい」と民放ディレクターは説明する。

 そんな環境で橋下氏は力を発揮。ワイドショー関係者は「“ちょっといいですか?”っていうように声を挙げて発言の機会を作るのがうまい」と感心。別の番組ディレクターは「振られた時に一撃があることを言ってくれる人がありがたい。そういう意味で橋下さんの物言いは向いている」と語る。

 発言の中身もポイントだ。弁護士としての知識、知事の経験に加え、吉村知事の後見人的立場として語ることができるなど、幅広いテーマに対応できるのも強み。民放関係者は「自己主張が前に出すぎるように感じることはある。だけど、リモートだとそれぐらいの方が番組の空気を引っ張れる」と話す。

 橋下氏とともに数字が伸びるといわれる吉村、小池両知事。ベテランプロデューサーは「自分の言葉で状況や方向性を語れるため、視聴者を引きつける。番組の質問に対して記者会見とはまた違った、いかにもナマという発言をしてくれるのも大きい」と出演者としての評価を語る。

 国政に目を転じれば、政治家の発言に国民があきれる場面が増えている。そんな状況下で地方自治を声高に語れる存在が新鮮に映るのかもしれない。今後も「知事枠」への番組出演依頼が続きそうだ。(記者コラム)

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