民放連会長 NHKの常時同時配信に「情報を積極的に開示していただきたい」

[ 2020年3月19日 16:23 ]

 日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長(日本テレビ会長=69)が19日に都内で記者会見を行い、NHKが今月1日より常時同時・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」をスタートさせたことを受け、NHK側にデータの共有を求めた。

 同サービスについて、大久保会長は「私も見させていただきました」とすでに利用したことを明かし、「新しいサービスなので、国民の皆さん、視聴者の皆さんがNHKの同時配信のスタートをどのように受け止めているのかを知りたいというのが今の気持ち」とした。

 さらに「運用して初めてわかる問題、視聴者動向もあると思う」としたうえで「NHKの皆さんには視聴者の利用状況、権利処理の課題をどうクリアしているのか、等々をデータを含めて、情報を積極的に開示していただき、私たち民放事業者と知見を共有させていただきたいと思っているところです」とデータの共有を訴えた。

 総合テレビとEテレの番組をインターネットを通じて配信する「NHKプラス」は今月1日に試行的にスタート。視聴者は追加の受信料を支払うことなく、スマートフォンなどネット経由でも番組を視聴できる。「常時同時配信」は当面、毎日午前6時から翌日午前0時までの18時間程度。「見逃し番組配信」は原則、放送後7日間いつでも利用できるようにする。4月1日に本格的にサービスをスタートさせる。

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2020年3月19日のニュース