主演男優賞・中井貴一 司会の舘ひろしに対抗心「僕もミキプルーン出しますよ」

[ 2020年2月19日 05:30 ]

<ブルーリボン賞 授賞式>司会の舘ひろし(左)から祝福され笑顔を見せる主演男優賞の中井貴一(撮影・西海健太郎)
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 東京映画記者会(スポーツニッポンなど在京スポーツ7紙の映画記者で構成)が選出する第62回ブルーリボン賞の授賞式が18日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。俳優生活40周年の節目に「記憶にございません!」で主演男優賞を射止めた中井貴一(58)は、喜びとともに司会を務めた舘ひろし(69)に触発され、早くも来年の司会に意欲を見せた。

 父の佐田啓二が64年前に手にした賞と同じステージに立った中井。「親父はその時のスピーチで、次は助演男優賞を獲れる俳優になって戻ってきますと言ったそうです。主演は周りの皆に獲らせてもらう賞で、助演は自分から獲りにいく賞だということでした。30歳だった親父の言葉を借りれば、スタッフ、キャストを代表して頂いたつもりです」と喜びをかみしめた。

 「記憶にございません!」では、記憶をなくしてしまう不人気総理大臣を好演。興収36億円超のヒットに導き、「世の中はデジタル化が進んでいるが、俳優は人間の感情を表現する最後まで残るアナログな商売だと思う。コメディーで評価されたのがうれしく、後に続く俳優のモチベーションにもなる」と後進にも期待した。

 だが、それ以上に気になったのは99年のNHK「玩具(おもちゃ)の神様」で共演するなど親交のある舘の司会ぶり。舘は門脇から「台本の字が小さくないですか?」と振られると「失礼」とCM出演中のメガネ型拡大鏡「ハズキルーペ」を装着し、会場から大拍手。それを見た中井は「メガネ(ハズキルーペ)を出しただけで、あれだけ笑いを取れるんだから。僕もミキプルーンを出しますよ」と、同じ出演CMで対抗意識を燃やした。

 来年司会をともに務める長澤とはワイドショーを舞台にした映画「グッドモーニングショー」で共演し「勉強はできている」と自信。式の最中に舘がマイク越しに思わずつぶやいたハプニングを引き合いに出し、「“え~と次、なんだっけ?”ということにはならない」と、反面教師にするプランも明かした。

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