藤井七段 順位戦初黒星、師匠・杉本七段も敗れ師弟同時昇級お預け

[ 2019年2月6日 05:30 ]

順位戦C級1組9回戦で近藤誠也五段(右)に敗れ、うなだれる藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された名人戦・順位戦C級1組の9回戦で、順位戦への参戦2期目で初黒星を喫した。ともに全勝だった師匠の杉本昌隆七段(50)も敗れて4人が8勝1敗で並んだ。可能性のあった32年ぶりとなる師弟ダブル昇級、藤井の2期連続昇級は、いずれも3月5日の最終戦の結果に持ち越された。

 師匠の終局から25分後の午後11時37分、藤井はこうべを静かに垂れて敗戦を認めた。終局後は伏し目がちに「最後まで少し乱れてしまった。少し残念だった」。終盤で9筋の自陣に歩を打たれた際に正しく対処せず、攻撃に転じたことからジリジリと差が開いた。

 師弟が同じ対局場で戦い、そろって勝てば、ともに昇級…まるでドラマのようなシチュエーション。本人も「もちろん、結果として師弟で上がれれば一番と思っていた」と認めたように、戦前は将棋の神様の計らいによる粋な演出かとも思われたが、現実は甘くはなかった。

 7勝1敗で追う立場だった近藤誠也五段(22)は、居飛車党で得意戦法が角換わりなのも同じ。夕食休憩までの中盤までは慎重な指し回しで、カレーうどんでエネルギー補給し、いよいよこれからか…と思われた終盤戦でもいつもの鋭い指し手が出ない。9割以上の勝率を誇る先手で、13時間37分の攻防の末、136手で苦汁をなめる結果となった。

 「いつか止まってしまうものなので意識はしていなかった」という、最多タイに並んでいた順位戦デビューからの連勝記録も18でストップ。これで最終戦に2期連続の昇級を懸けることになった。

 相手は過去3戦3勝の都成竜馬五段(29)。ただ、勝数ランキングで渡辺明棋王と並んで7位タイにつけるなど、今年度は好調だけに油断はできない。

 この日の敗戦でB級2組への2枠を巡る昇級争いも大混戦。現状で藤井の自力昇級は消え、最終戦に勝って9勝1敗で終えることが最低条件となる。天才棋士の底力と運が試されることになる。

 ▽最終戦での藤井昇級の行方 9回戦終了段階で昇級者2人に入る可能性があるのは、1敗で並ぶ藤井と杉本、近藤、船江に、2敗の高崎一生六段を加えた5人。藤井が勝って9勝1敗で終えた場合、1敗の残り3人のうち2人以上が勝って同成績で並べば、持ち順位(前期順位)の上位2人が選ばれる規定から、同31位の藤井は昇級できず、同6位・近藤、同7位・杉本、同14位・船江のいずれかとなる。3人中2人が敗れれば藤井の昇級となる。一方、敗れて8勝2敗となれば、藤井の昇級はなくなる。

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