羽生竜王、防衛ならず27年ぶり無冠に 勝てば通算100期の大一番で敗れる

[ 2018年12月21日 18:51 ]

将棋の第31期竜王戦7番勝負で敗れ、27年ぶりに無冠となった羽生善治前竜王
Photo By 共同

 将棋の羽生善治竜王(48)に広瀬章人八段(31)が挑戦する第31期竜王戦7番勝負の第7局が21日、山口県下関市の「春帆楼」で2日目が行われ、羽生竜王が167手で広瀬八段に敗れ、3勝4敗で防衛ならず。1991年以来27年ぶりの無冠となった。

 羽生竜王は1989年、19歳で初タイトルとなる竜王を奪取。翌年、谷川浩司九段に敗れて失ったが、91年3月に棋王を獲得して無冠を返上。以降27年にわたりいずれかのタイトルを保持し続けてきた。

 96年には史上初の全七冠制覇を達成、2012年には故大山康晴15世名人を抜き、通算81期の新記録を樹立。昨年12月に竜王を獲得して初の永世七冠を成し遂げタイトル通算99期としていた。

 しかし、今年4月に始まった名人戦で挑戦権を獲得したが佐藤天彦名人に敗れ、前後して始まった棋聖戦も落として1冠に後退。3勝3敗で迎えた今局、勝てば前人未到のタイトル通算100期獲得だったが、敗れたため27年ぶりの無冠となった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年12月21日のニュース