大杉漣さん主演予定映画 代役の佐野史郎、目を潤ませ「漣さん見ててください」

[ 2018年12月17日 11:54 ]

映画「おかあさんの被爆ピアノ」製作発表会に登壇した武藤十夢(左)と佐野史郎
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 俳優の佐野史郎(63)が17日、都内で行われた映画「おかあさんの被爆ピアノ」製作発表会に登壇。主演予定だった大杉漣さん(享年66)への思いを語った。

 同映画は広島で被爆したピアノを使って全国でコンサートを行う調律師・矢川光則さんの活動を描く物語。来年初夏に撮影を行い、公開は2020年を予定している。主演予定だった大杉さんが今年2月に急逝したため、佐野が代役を務めることとなった。

 五藤利弘監督が「2009年のドキュメンタリーを撮影した頃から大杉漣さんに調律師の役をお願いしておりました。佐野史郎さんは大好きな俳優で本当は違う役で出ていただきたかった。代わりを考えたときに佐野さんにお願いしよう…と」と説明すると、佐野は「本当に責任重大というか。大杉さんとは共演も多かったですし、お互い音楽が大好きで、会えば音楽の話をすることが多かった。腹を割って話せる数少ない俳優でした」と目を潤ませながら故人との交流を回想した。

 続けて「(役を)僕が受け継ぐということですので、個人的にも漣さんの命を受け止め、引き継いでいく意義を、しっかり心して臨みたいと思います」と意気込みを語り、最後は「漣さん見ててください!」と天国の大杉さんに呼びかけた。

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