「西郷どん」全話平均視聴率12・7% 関西15・8% 最後まで“西高東低”現象続く

[ 2018年12月17日 10:04 ]

NHK大河ドラマ「西郷どん」出演者の(左から)迫田孝也、水川あさみ、小栗旬、鈴木亮平、黒木華、柏木由紀、田上晃吉
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 俳優の鈴木亮平(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・00)の最終回(第47話)が16日に15分拡大で放送され、関東地区の平均視聴率は13・8%(ビデオリサーチ調べ)だったことが17日、分かった。全47話の期間平均は12・7%だった。関西地区の最終回は15・2%、期間平均15・8%と今作品の“西高東低”現象が最後まで続いた。

 1月7日の初回は関東地区が15・4%に対して、関西地区は19・8%と大台に迫る数字で船出(ビデオリサーチ調べ)。3月18日の第11話でも関東14・6%に対して関西18・9%と高い視聴率を記録した。最終回も関西地区は15・2%で「世界の果てまでイッテQ!」(読売テレビ)14・7%、「ポツンと一軒家」(ABCテレビ)13・6%を上回った。

 関東地区は2015年「花燃ゆ」の12・0%、12年「平清盛」の12・0%に次ぎ、数字だけを見ればワースト3位となったが、過去2作品の平均視聴率と比較しても、「おんな城主直虎」(17年)が関東12・8%、関西14・1%で差は1・3%、「真田丸」(16年)が関東16・6%、関西15・9%で0・7%と「西郷どん」の東西差(3・1%)が最も大きくなった。大河ご当地の視聴率が上がるのはよくあることだが、今回は異例の現象だった。

 最終回の副題は「敬天愛人」。西郷隆盛(鈴木亮平)は西南戦争で残った兵士と共に包囲網を突破し、薩摩の城山に到達する。一方、大久保利通(瑛太)は内国勧業博覧会の準備にまい進していた。そのころ、西郷従道(錦戸亮)は、片足を失い政府軍に投降した西郷の長子・菊次郎(今井悠貴)を西郷家に連れて帰る。政府軍総攻撃の前日、大久保は、降伏すれば西郷の命を助けると指令を出すが、西郷は拒否。城山から最後の戦いに向かう。そして、糸(黒木華)は夫・西郷の真意を息子たちに語り始める…という展開。

 放送開始当初から「薩摩ことば」にこだわった脚本が話題になり、西郷役の鈴木、大久保利通役の瑛太(36)らキャストの熱演が視聴者を魅了。インターネット上には放送中からSNSなどネット上では「西郷どん」関連ワードが急上昇。「歴史は変えられない!西郷どん、おやっとさあ(お疲れ様)!」「感無量。賛否両論あるけど、涙が止まらなかった」「日本のためにと冷酷な策を取ってきた大久保だけど、最期は大久保正助さあだったね…。グッときました」などの書き込みが相次いだ。

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2018年12月17日のニュース