松任谷由実が菊池寛賞受賞 歌が「ノベルのお仲間に加えていただいて、心から光栄」

[ 2018年12月7日 18:02 ]

「第66回菊池寛賞贈呈式」に出席した松任谷由実
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 シンガーソングライターの松任谷由実(64)が7日、都内で行われた「第66回菊池寛賞贈呈式」に出席した。ミュージシャンの授賞は2013年にサザンオールスターズが受賞して以来、5年ぶり。松任谷は「5分であじわえる短編小説をつくるつもりで、たくさんの歌をつくってきたわけなんですけど、このたびそれらもノベルのお仲間に加えていただいて、心から光栄に思っています」と受賞の喜びを述べた。

 10月に受賞の第一報を聞いたとき、「不思議な気持ちで、ちょっとかっこいいかな」と思ったという。そのあとメディアや音楽関係者たちが喜んでいるのを見て、「これは意義のあることなのかもしれないと思った」と明かした。

 松任谷は続けて次のように述べた。

「音楽は時間をデザインするということです。それがほかの表現と違うところです。私の場合、歌づくりはある旋律にそれしかないという音律をもった言葉をのせて編んでいきます。プロットが先に浮かぶこともあります。インターネットの暴力によってこの先、英語に駆逐されていく運命にある美しい表現、美しい響き。歌はそれらをより軽やかに、鮮やかにあるときは憂いを含み、雨のにおいや風の色を運んで人々に届き、思い出に刻まれる無限のストーリーになっていきます。こうしている今も世界中で年間に500にも近い部族やその言語が失われていくと聞きます。歌はそれをくちずさむ人が死に絶えてしまったら、消滅します。そう遠くない未来に私が死んで、私の名前が消え去られても、私の歌だけが“詠み人知らず”として残っていくことが私の理想です。この菊池寛賞を励みにして、細心の集中力、注意力を働かせ大胆なパフォーマンスを続けて行きたいと思います」

 松任谷の受賞理由は、1972年、大学在学中の衝撃的なデビュー以来、その高い音楽性と同世代の女性心理を巧みに掬い上げた菓子は、世代を超えて広くそして長く愛され、日本人の新たな心象風景を作り上げたとした。

 ほかに“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立した小説家の佐伯泰英氏(76)、「ヤクザと憲法」などを制作した東海テレビドキュメンタリー劇場、中国古典「新釈漢文体系」全120巻を完結させた明治書院が受賞。賞金としてそれぞれに100万円が贈られる。

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