高須氏、全身がん公表の理由は「樹木希林さんの精力的な姿に心打たれたから」

[ 2018年11月22日 22:30 ]

高須克弥院長
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 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(73)が22日、フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜後9・00)に出演。MCの坂上忍(51)に自らのがんの現状を明かした。

 高須氏のがんが見つかったのは4年ほど前。自分で全身を検診して見つけたという。血尿が出たのが分かり、細胞診(細胞を顕微鏡で調べること)を行うと「がん細胞が出ました」との報告が。尿路系のがんが判明し「膀胱がんか尿管がんか腎臓がんだろう」と推測を立てる高須氏。しかし、結果はまさかのオール“陽性”。高須氏は「全部なってて…」と坂上に伝えると、顔をクシャクシャにして笑っていた。

 そんな高須氏の表情に坂上が「がんだってなった時、どういう感じだったんですか」とたずねると「あ、来たか、ってだけのこと。どっちみち死ぬんですもん」とサラリと受け流した。

 がんに対して、まったく怖がっている様子を見せない高須氏。がんの公表は今年の9月28日。なぜこのタイミングでの公表に至ったのかというと「樹木希林さんがお亡くなりになった時に『全身がん』だって言って、希林さんは(がんを患っても)ちゃんとやって見えるし。樹木希林さんのおかげで背中押してもらって広がったんですよ」と、9月15日に亡くなった希林さんの精力的な姿に心打たれたのがきっかけだと明かした。

 高須氏は、医師という立場であることから、「治っちゃう可能性だってゼロじゃない」と実に前向き。それを聞いた坂上は「(生死の)配分ってどのくらいで持つものなんですか?」と質問すると、高須氏は「麻雀やってる時と一緒。当たるか通るかと一緒でどっちかしかない。絶対死ぬことは間違いないんだけど、どのぐらい生きられるか、分からないから人生楽しい」と語った。

 さらに高須氏は「何でがんだけ特別扱いするのか?」と不満がある様子。「結核よりポピュラー。2人に1人は(がんに)なるもん」と、あくまで“がんは特別な病気ではない”との見解を持っていた。

 高須氏は現在、がんを攻撃するリンパ球「ナチュラルキラー細胞」を自分の血液から抜き出し、培養して量を増やし、点滴で自分の体に戻す特殊な治療を行っている。これにより自己免疫を高めるのだという。ただ、この治療法は厚生労働省の推奨は得ておらず、あくまで自己責任。しかし、この治療法を選んだ理由は、自らを実験台として効果を見るという使命感があってのこと。周りの人の“教材”になることが目的なのだという。結果が良ければ自分の利益、悪くても世のため人のため、「どっちに転んでもいい」と、言葉に力をこめていた。

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2018年11月22日のニュース