東京ホテイソン 結成はネットの相方募集掲示板 M―1準決勝敗退も“先輩”サンドの背中追う

[ 2018年11月22日 10:00 ]

「東京ホテイソン」のたける(左)とショーゴ
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 【2019売れる芸人(7)】新世代の漫才師として注目を集める結成4年目の東京ホテイソン。ショーゴ(24)がえんえんと放つボケに、たける(23)が「2学期の空気感」「ボラの面構え」など「◯◯の◯◯」と例えてツッコむスタイル。特技が岡山の伝統芸能「備中神楽」というたけるの、歌舞伎に似た独特の動きと節回しが笑いのアクセントになっている。

 結成してから2年間は普通の漫才だったが、15年、16年と続けざまにM―1グランプリで2回戦敗退。自分たちの色を出すため、たけるのツッコミを目立たせる方針に変更。動きを大きくするうちに、歌舞伎の見えを切るような動きになった。

 実はそんな2人がコンビを組んだのは、インターネットの相方募集掲示板。たけるは元々芸人を目指していたわけではなく「何でもいいから何かで売れたい」と東京の大学に進学。「お笑いは知らなかったけど、芸人は売れるイメージがあった」と一発勝負を懸けた。

 そんなたけるの書き込みに吉本興業の養成所をドロップアウトしたばかりのショーゴが反応。「年も近くてツッコミもできると書いてたので“いけるな”と思った」とコンビを結成した。ある放送作家は「相方募集掲示板でコンビを組んだのは『クールポコ。』くらい。他には聞いたことがない」と驚くほどの電撃ネット合体だ。

 目標はM―1決勝。今年は準決勝で敗退したものの、事務所の先輩「サンドウィッチマン」や「カミナリ」のように大舞台からのブレークを夢見ている。秘策として「◯◯の◯◯」というフレーズを捨てた新ネタも考案中だ。ショーゴは「伝統芸能っぽさは残しつつ、新しいツッコミにしたい」と強調した。

 結成秘話からして今どきの若者という2人のよりどころが伝統芸能というギャップも楽しい。ツッコミどころ満載の2人が、漫才の頂上を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 ◆東京ホテイソン たける 1995年(平7)3月24日生まれ、岡山県出身の23歳。ツッコミ担当。ショーゴ 1994年(平6)2月1日生まれ、東京都出身の24歳。ボケ担当。2014年結成。グレープカンパニー所属。今年7月「第39回ABCお笑いグランプリ」で準優勝。

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