ポンちゃん 借金までしてゼロから農業始める姿に密着「寝ても覚めても野菜の事を考えている」

[ 2018年11月22日 18:40 ]

兼業農家の芸人・土肥ポン太(写真提供・MBS)
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 MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)の27日放送は「土肥ポン太のOFLIFE 農業」。「ポンちゃん」の愛称で親しまれるピン芸人・土肥ポン太(47)が、お笑い以外に没頭している農業にスポットを当てる。

 3年前、大阪・能勢で、長年手付かずだった荒れ地を地元の農家から借り受け、土肥は本気で農業に取り組み始めた。約2000坪の土地で1年を通じ、多種類の野菜を育てている。週5日、たとえ1日1時間でも畑に通う姿は本気度満載だ。トラクターで土地を耕し肥料は手まき。「正直、きっつい」と言うが、土肥耕平の本名そのまま、土地を耕す。自然の中にある畑はイノシシやシカとの戦いで、今年はさらに台風にも見舞われたが「20センチくらいの白菜が倒れながらも飛ばなかった。感動しますよ、生きてんな〜って」。11月、その白菜が成長して、収穫の時期に。近くの道の駅に自ら並べに行くが「ポンちゃん」と声をかける人はいない。ここでは一農家の土肥耕平なのだ。

 借金までしてゼロから農家を始めた理由は「好きやから」。なかなか儲からないが「この(自然の)気持ちよさ味わうと、オレ、こっちでええわとなりますわ」と笑う。そんな土肥の理想の農業は、「畑からその場で収穫してその場で買ってもらう」こと。芸人の仕事の合間を縫って「芋掘り」を企画。滋賀や宝塚から15人の家族連れが集まり、その場で収穫した白菜を買ってもらった。「野菜も喜んで嫁いでいった感じがした」と土肥も笑う。

 1971年大阪生まれの土肥は、ナビゲーター・黒田博樹(43)と同じ加賀屋中出身。若手時代に青果店でアルバイトしていたことから「野菜王子」と言われた。今では、「ポン太青果」という会社を起業し、野菜を使った加工品のプロデュースもしている。取引先は「名前だけじゃなく、自ら作った野菜を使ってるところが、この商品のすごさ」という。土肥の同期の小籔千豊(45)は「商売の本質を見極める力がすごい。何の仕事をやっても結果を出せる」と評価する。

 番組では「寝ても覚めても野菜の事を考えている」という土肥ポン太の農業に賭ける姿に密着。同期の小籔や13歳年下の妻・多希子さんの思い、土肥の将来の夢などを交え、その“野菜愛”に迫る。

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2018年11月22日のニュース