ゆるキャラGP“組織票騒動”暫定1位「こにゅうどうくん」は3位“無効票”で約38万票減

[ 2018年11月18日 18:50 ]

ゆるキャラグランプリで大逆転優勝を果たしたカパル(中央)、2位のこにゅうどうくん(左)、3位のジャー坊
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 全国の自治体や企業のキャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2018 in 花園〜ラグビーのまち東大阪〜」の最終結果が18日、大阪府東大阪市の花園中央公園で発表され、ご当地部門でインターネット投票による「組織票」の問題が指摘され、今月1日時点で暫定1位だった三重県四日市市の「こにゅうどうくん」は3位だった。

 今年はインターネット投票をめぐって一部自治体の「組織票」が判明し、物議を醸した。不正とみられるアカウントからの投票は例年通り「無効」とみなされる措置が取られ、暫定4位だった埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」が逆転日本一に輝いた。

 8回目となる今年はご当地キャラクター507体、企業のキャラクター402体がエントリー。8月1日から11月9日までインターネット投票が実施され、同17〜18日に来場者による決選投票(倍率3倍)が行われた。

 スポニチ本紙6日付の報道で「組織票」が発覚。暫定1位「こにゅうどうくん」の三重県四日市市、同2位「ジャー坊」の福岡県大牟田市、同3位「一生犬鳴!イヌナキン!」の大阪府泉佐野市、3市ともフリーメールアドレスなどで大量に得たIDを職員らに配布するなどの手法で票を投じていた。この問題は、NHK「クローズアップ現代+」でも取り上げられるなど大きな関心を集め「やり過ぎだ」「ゆるキャラに罪はない」などの意見が出た。

 今月1日時点で、こにゅうどうくんは約118万票、ジャー坊は約109万票、イヌナキン!は約108万票だったが、最終結果は

 (1)カパル(埼玉県志木市文化スポーツ振興公社)88万9346票(ネット投票88万2095票、決選投票7251票)

 (2)ジャー坊(福岡県大牟田市)84万3682票(ネット投票84万3223票、決選投票459票)

 (3)こにゅうどうくん(三重県四日市市)80万7592票(ネット投票80万5207票、決選投票2385票)

 (4)一生犬鳴!イヌナキン!(大阪府泉佐野市)60万5177票(ネット投票60万3692票、決選投票1485票)

 こにゅうどうくんは約38万票、ジャー坊は約25万票、イヌナキン!は約48万票が「無効」とみなされた。

 実行委員会は「組織票」に関する情報が相次いだ2013年から毎年、システム会社に依頼し、不正アカウントをチェック。今年も不正とみられるアカウントからの投票は「無効」とみなされた。最終結果発表の約1週間前に、実行委員会がシステム会社からの報告を受け、不正とみられるアカウントを削除した。

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2018年11月18日のニュース