「カパル」ゆるキャラ日本一はSNS効果 “無効票”騒動の中大逆転V

[ 2018年11月18日 19:52 ]

ゆるキャラグランプリで大逆転優勝を果たしたカパル(中央)、2位のこにゅうどうくん(左)、3位のジャー坊
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 自治体や企業のゆるキャラ日本一を決める「ゆるキャラグランプリ2018in花園〜ラグビーのまち東大阪」の投票結果が18日、大阪府東大阪市の花園中央公園で発表され、埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の公式キャラ「カパル」が日本一に輝いた。インターネット投票をめぐる「組織票」が発覚した暫定トップ3(1日時点)のゆるキャラが破れる結末となった。

 4位以下に大差をつける大量票を集めていた暫定1位「こにゅうどうくん」(三重県四日市市)、同2位「ジャー坊」(福岡県大牟田市)、同3位「一生犬鳴!イヌナキン!」(大阪府泉佐野市)。4位のガパルに大逆転を許した背景には、同グランプリ実行委員会によるネット投票終了後の“無効票”の削除があった。同委員会はシステム会社と協力し、客観的に説明しうる不正なアカウントをあぶり出し、投票を削除。これによってこにゅうどうくんは40万票近くを失い3位に転落、2位の「ジャー坊」も大きく票を落とした。

 カパルはネット投票、前日とこの日のイベント来場者による決選投票ともに1位を獲得。志木市文化スポーツ振興公社の職員はアルバイトを含め数十人という。カパルのアテンド役・権田原花子さんは「組織票の“そ”の字もない弱小団体」と話し、IDの大量取得や配布は「ない」とした。

 得票数を稼げた理由として、「カパルはツイッターが大好きでたくさんの人と会話してきた」とSNSの効果を挙げた。エゴサーチして、検索されたツイートに片っ端から返信。一日1000〜2000件ものやりとりをして、2度アカウントが凍結したほどだ。実行委員会の西秀一郎会長も「カパルはケータイからの投票、全国からの投票が多かった」と明かしており、地元や身内の応援だけでなく、全国からの支持を得ての勝利となった。

 この日も会場には、カパルと同じ黄緑色のハッピを着た応援団が集結し、悲願のVに涙を流して喜んだ。権田原さんによると、「職員ではなくツイッターでつながった“お友達”が応援に来てくれた」といい、「私たちも驚くほど熱が高かった」と感激した。

 ネット投票で事前に公表されていた118万票が80万票に減り、こにゅうどうくんが3位に終わった四日市市の森智広市長は(40)、「認められた80万票は市民の思いがつまったもの。今はすがすがしさでいっぱい」と語った。一連の報道について「“組織票”と一方的な先入観で伝わったのには忸怩(じくじ)たる思いもある」と違和感を口にし、ルールの範囲内での投票活動という認識を示した。

 だが、連日の報道による効果は抜群だった。「記録より記憶。結果的に、全国の方にこにゅうどうくんの記憶が残った。グッズも飛ぶように売れ、観光協会にあったグッズはすべてなくなった」と、知名度アップに手応え。こにゅうどうくんは今回が最後の出場となり、実行委員会に票数削除についての説明を求める意向もなし。「もうノーサイド。次を見て歩いて行きましょう」と話した。

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