西城秀樹さん 脳死状態だった最後の3週間、美紀夫人14日発売著書で初めて明かす

[ 2018年11月13日 04:00 ]

西城秀樹さん一家が05年に軽井沢へ家族旅行した時の写真(左から)長女・莉子さん、美紀夫人、秀樹さん、次男・悠天さん、長男・慎之介さん
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 5月16日に急性心不全のため死去した歌手西城秀樹さん(享年63)の、“最期までの3週間”が初めて明らかにされる。夫人の木本美紀さんが14日発売の著書「蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年」(小学館)につづったもの。

 日本中が悲しみに暮れた秀樹さんの死。美紀さんは亡くなるまでの3週間の詳細を、18年間の結婚生活とともに明かした。

 秀樹さんは4月25日、夕食中に異変を起こし緊急入院した。それから意識は戻らず、翌26日に美紀さんは医師に「心臓が動くのはあと4日。持って1週間だと思ってください」と告げられた。

 本書で明らかにされた最も衝撃的な内容は、秀樹さんが脳死と判定されていたこと。宣告は5月上旬。「深い昏睡(こんすい)」「瞳孔の拡大と固定」など、脳死判定の基準5点に秀樹さんが全て「当てはまっている」と医師に知らされた。それでも明るく秀樹さんに話しかける子供たち。美紀さんも最期まで前向きに過ごした。

 夫妻は01年に結婚。03年に秀樹さんが1度目の脳梗塞を発症し、結婚生活は常に闘病と共にあった。歌への情熱を持ち続け、家族に支えられながら壮絶なリハビリに向き合った秀樹さんは、最後まで引退を口にしなかった。2020年の東京五輪で「YOUNG MAN」を歌うことを目指していたという。

 美紀さんは筆を執った理由について「秀樹さんに代わってお世話になった人に感謝の気持ちを伝えたい。同じ病気と闘ったりリハビリを続けている人と家族の方に少しでも参考になることを届けたい」と話しているという。

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