藤子不二雄(A)氏 不思議体験語る「石ノ森氏や赤塚氏が僕を呼んでると…」

[ 2018年11月8日 14:44 ]

漫画家の藤子不二雄(A)氏
Photo By スポニチ

 漫画家の藤子不二雄(A)氏(84)が8日、フジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演。波乱万丈な67年の漫画家人生と、入院中の不思議体験を語った。

 (A)氏は5年前に大腸がんを患い、半年後に腸閉塞と、立て続けに病に見舞われ、さらに脳内出血で倒れた際には「結構重い病気で、危ないかって言われてた」と振り返った。

 その病院のベッドで生死の境をさまよっていた時、(A)氏は不思議な体験をしたという。「川の向こう側に崩れはてた家があって、昔住んでたトキワ荘だった。石ノ森章太郎氏(享年60)、赤塚不二夫氏(享年72)とか、昔の仲間が僕を呼んでると思って橋を渡ろうとした。あの時橋を渡っていたら、今この世にいないと思う」と語った。

 漫画家生活への原動力については「人間に対する好奇心でしょうね。全く自分の知らなかった異世界の人たちと仲良くなると、こういう人たちがいてこういう人生があるな…と勉強になる」と(A)氏。また「84のじじいが六本木で飲んで、朝の4時に。連れて行った若い編集はみんな倒れてる。若いくせにって言うと『ついていけません』とか言ってる。またそういうのが元気の素になる」と笑いながら語った。

 「笑ゥせぇるすまん」や「プロゴルファー猿」など多くの名作を世に送り出してきた(A)氏。新作については、タイトルと新キャラクターはできているとし、発表すると“早く描いてくれ”とせかされることが面倒と、現在の心境を明かした。

続きを表示

2018年11月8日のニュース