週刊文春 日テレの否定見解に反論 「イッテQ」ヤラセ疑惑は「記事で報じた通り」

[ 2018年11月8日 17:38 ]

日本テレビ社屋
Photo By スポニチ

 日本テレビの人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)の企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」にヤラセ疑惑があると報じた週刊文春は8日、同局が同誌の記事内容を否定する見解を発表したことを受け、新たにファクスでコメントを発表。「証言を得ています」と根拠を挙げて日テレに反論し、ラオス「橋祭り」企画の“でっちあげ疑惑”は「11月8日発売号の記事で報じた通り」とした。

 8日発売の週刊文春は、お笑い芸人の宮川大輔(46)がラオスで参加した「橋祭り」(5月20日放送)が現地において「そんな祭りは存在しない」と疑問の声が上がっていると“でっち上げ疑惑”を報道。「橋祭り」として番組で紹介されたのは、全長25メートルの細い板を自転車で回転する玉をよけながら渡る催し。週刊文春によると、日本人駐在員や駐日ラオス大使館は「橋祭り」を「聞いたことがない」といい、同誌はコーヒーフェスティバルの片隅で行われた自転車アクティビティーにすぎないとし、タイ人スタッフが日本の番組に頼まれてセットを作ったという話も掲載している。

 日テレは「今回の企画は、現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」と週刊文春の報道を否定。

 これに対し、週刊文春編集部は「しかし『イッテQ!』のエンドロールに、『海外コーディネーション』としてクレジットされているM社の社長は、『週刊文春』の取材に対し、ラオス『橋祭り』を自ら企画したことを認めています。また、タイ人スタッフから、セットの設営はM社からの依頼によるものだとの証言を得ています。さらに、『賞金』についても、M社社長は参加者の少年たちへの『協力費』名目で金銭の支払いを認めており、少年たちからは『賞金』や自転車などを受け取ったとの証言を得ています」と根拠を挙げて反論。

 「したがって、番組で放送されたラオス『橋祭り』が、これまでラオス・ビエンチャンの同地で開催されたことはなく、『イッテQ!』放送のために、番組サイドが企画、セットの設置にかかわって作られたものであることは、11月8日発売号の記事で報じた通りと考えています」と報道に自信を示した。

続きを表示

2018年11月8日のニュース