海老蔵、勸玄くんと「七月大歌舞伎」へ意気込み 麻央さん死去からもうすぐ1年「日々闘っています」

[ 2018年6月17日 11:49 ]

「七月大歌舞伎」市川海老蔵取材会のフォトセッションでポーズをとる市川海老蔵(中央左)、勸玄くん親子(撮影・郡司 修)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が17日、都内で行われた「七月大歌舞伎」(7月5日初日)の取材会に出席。歌舞伎座3度目の出演となる長男の勸玄(かんげん)くん(5)とともに意気込みを語った。

 昼の部「出世太閤記」で海老蔵は羽柴秀吉を演じる。これまでNHK大河ドラマなどで演じた織田信長のイメージも強いが、「本質的にはかなりかけ離れた人物ですが、40にもなりますと、自分の可能性をもう少し広げていかないといけないという思いで挑戦しました」とコメント。「(秀吉は)人たらしで頭脳明快な人物。私も学ばなければならないことが多い」と笑顔で語った。

 夜の部の「源氏物語」については「歴史的な宙乗りを見せたいと思っています。歌舞伎の間口を広げるような思いで臨みたい」と予告。具体的な内容には言及しなかったが、「伝統文化をこよなく愛する方々がびっくりするようなものを作りたい。見たことがないと思いますよ」とニヤリ。

 初の歌舞伎座での昼夜親子共演となる勸玄(かんげん)くんについては「毎日泣きながらやってますよ。パパが厳しすぎる…という感じですね。息継ぎ、動き、ブログにはあげていませんが、朝も夕も稽古をしています」と明かし、4月20日に勸玄くんが成田山新勝寺で奉祝参拝を行った際に公の場で初めて歌舞伎役者の道を進むと口にしたことに関しては「やると言っちゃったので。多少は厳しく。あとは知ったことじゃない」と父としての思いも語った。

 勸玄くん本人は、海老蔵の言葉を復唱する形で「7月の歌舞伎は三法師と光の君をつとめさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします」とあいさつ。海老蔵が「船場吉兆方式でやらせていただきましたけど…」と笑いを誘うと、「船場吉兆はいらないから」とぶ然とした表情。それでも用意した父の日のプレゼントをサプライズで手渡し、父親を喜ばせていた。

 昨年6月22日に妻・小林麻央さんが34歳で亡くなってから1年弱。「我々はまだまだどうもこうもない。日々闘っています」と心境を吐露し、「ただ時間が流れているだけ。そう簡単に立ち上がれるものではないですが、娘や息子が前向きに過ごす姿には癒されます」と子どもに感謝していた。

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