生田斗真 主演映画舞台あいさつで「ハッキリ言って、問題作です」

[ 2018年4月24日 19:51 ]

映画「友罪」の完成披露試写会に出席した(左から)富田靖子、夏帆、瑛太、生田斗真、佐藤浩市、山本美月、瀬々敬久監督
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 俳優の生田斗真(33)と瑛太(35)が24日、都内の映画館で行われた主演映画「友罪(ゆうざい)」(5月25日公開)の完成披露試写会に、共演の佐藤浩市(57)らと登壇。重い題材だけに、登壇者の俳優陣は口々に作品への“覚悟”を口にした。

 1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件をモチーフにしたとされる薬丸岳氏氏の小説「友罪(ゆうざい)」が原作で、かつて日本中を震かんさせた凶悪な少年事件「黒蛇神事件」の犯人(瑛太)と、その過去を知った同僚(生田)の友情や葛藤を描く物語。

 昨年のヒット作「64〜ロクヨン〜」を手掛けた瀬々敬久監督がメガホンを取った。生田は「ハッキリ言って、問題作です。賛否両論も巻き起こると思います。瀬々監督の指揮のもと、すべてのスタッフ、キャストが尋常じゃない、覚悟を持って向き合った作品です。ぜひこの映画をしっかりと受け取っていただきたい」とあいさつ。「(オファーを受けた時は)これは絶対にやらなくてはならない題材だなと思った。制作中も出来上がってからもこの映画を本当に作って良かったのだろうかと考えながら撮影していた」と振り返った。

 また、「(原作の)小説もそうですが、脚本は真に迫ってくるものだったと思う。自分として最大限の表現ができればと思った。僕らはとてつもない覚悟を持って挑んだ作品です。エンタテイメントを生業をしている者として、役割とか使命を感じながら撮影しました。この思いが少しでも届けばいい」と力を込めた。

 元少年Aという難しい役どころに挑んだ瑛太も「素晴らしい映画に出来上がった。重厚なヒューマンサスペンスです」と仕上がりに自信。「まず衣装合わせで監督に『僕が俳優だったらこの役を受けないけどね』と言われた」と苦笑しつつ、「そこからスタートしたので、そこから覚悟は必要だった。まず少年Aの手記を読ませていただいて、いろいろ感じることがあって、とにかく全面的に、殺人を犯した人間に対しては否定的なことを感じるが、少年Aに対して、どこか光のようなものを感じてしまい、そこはこの役を演じるうえで大事なことだなと思った。最終的には、彼がスクリーンの中でお客様に対して、どんな光を与えられるかと演じていた」と話した。

 生田と瑛太は3度目の共演。お互いについて、生田は「20代前半から一緒に仕事していて、多くを語らなくてもどこか太い部分でつながっているような関係値を築けている」とし、瑛太は「もう3度目なので、生田斗真という俳優がどういった覚悟で、心持ちで来るのかはわかっている。僕は現場で集中していれば、いろいろ反応が起きてくるので、斗真に甘えて、ゆだねて演じることができた」と語った。

 そんな瑛太に対し、生田は今作のプロモーションで「自分の名前をかんだ」というエピソードも披露。これに瑛太は「それあまり面白くないから」とツッコミを入れるも、生田は「3文字なのに!暗い映画だからこういうのも入れておかないといけないかなと思って」と、さすがのコンビネーションで会場を笑わせた。

 この日はあいにくの雨となったが、瑛太は「撮影時、雨が降ったり、晴れのシーンを撮りたかったのに曇だったり、これは生田斗真は雨男だなと。今日も雨が降った」とニヤリ。実際に大事なシーンでも天候に苦しむ撮影だったといい、瀬々敬久監督(57)からも「天気が生田くんのせいだとわかって良かった」と言われ、生田は「風評被害が広まるから」と慌てつつ、「僕が雨男のせいで今日も雨振っている…」と最後は認め、苦笑した。試写会には、共演の夏帆(26)、山本美月(26)、富田靖子(49)らも登壇した。

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2018年4月24日のニュース