藤井六段 棋王戦予選で決勝進出!終盤逆転で大石七段下す 高校生になってから無敗

[ 2018年4月24日 20:27 ]

大阪市内の関西将棋会館で指された棋王戦予選で大石直嗣七段に勝って笑顔の藤井聡太六段
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 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太六段(15)が24日、大阪市内の関西将棋会館で指された棋王戦予選で大石直嗣七段(28)に133手で勝利。今月に高校生となってから無敗で、新年度連勝記録を3に伸ばした。

 大石とは昨年度に一度対戦した朝日杯将棋オープン予選で勝っている。その後も勝ち進み、佐藤天彦名人、羽生善治竜王らを相次いで撃破。中学生で一般棋戦を制した快挙は記憶に新しい。

 中盤、相手の飛車の指し手を軽視してしまって大苦戦となったが持ち味の粘りと終盤力で持ち直して逆転。「最後は実践的に指したのが功を奏した」と終局後は安どしていた。

 大石は森信雄七段門下。現在、最も人数の多い一門(弟子11人。故村山聖九段を含む)で、元竜王の糸谷哲朗八段(29)を含めこれまで藤井とは10戦0勝と相性が悪く、初勝利を目指したこの日も及ばなかった。

 来月18日には、勝てば七段昇段が決まる船江恒平六段(30)との竜王戦ランキング戦5組準決勝を控えている藤井。「昇段については自分はあまり意識していない。ベスト4まで来ているので頑張りたい」としたが、船江は師匠の井上慶太九段(54)、同門の菅井竜也王位(25)、稲葉陽八段(29)が揃って勝利している“藤井キラー”門下の最後の一人。本人の無関心ぶりを余所に、周囲の注目度はますます高まりそうだ。

 次戦は同7日、屋敷伸之九段(46)との王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦。

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