TBS 春の改編は「一所懸命。」全日帯で05年春以降で最も少なく

[ 2018年3月2日 12:08 ]

TBS社屋
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 TBSの4月期番組改編説明会が2日、東京・赤坂の同局で行われ、改編率は全日帯4・31%、ゴールデン帯(午後7時から同10時)9・05%、プライム帯(午後7時から同11時)15・0%となることがわかった。全日帯では05年春以降で最も少なく、G帯では2番目、P帯でも3番目の低さ。GP帯の新番組はバラエティー1本、ドラマ3本だけとシンプルなものとなった。

 同局は17年年間視聴率でG帯の平均視聴率が9・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、民放2位の好成績を収めた。G帯民放2位は07年以来10年ぶり。そんな好調な同局の今回の改編のテーマは「一所懸命。」だとし、ひたむきに改革していくという。

 伊佐野英樹編成局長は「そんなに大きな改編ではないが、TBSの4月改編も桜の花が咲くように頑張りたい」と意気込んだ。高梨史憲編成部長は「(改編は)あまりいじっていない。ここが改編のポイント。4月以上はとにかく今ある番組を頑張って視聴者の皆さんをご支持をいただくようにするのがすべて。ゆえにして改編率が低いということ」と説明。改編で高く意識しているのはファミリーコア層(13歳から59歳)だとし、「そこ狙いながら全社上げてやっている。それぞれが地場に立ちながら改編していく」と編成方針を話した。

 ポイントは3つ。まずは午後10時から同12時の時間帯の視聴率向上。月曜から木曜まで「NEWS23」を4月から午後11時10分からとし、高いファミリーコアを維持している午後10時台の終了を同11時07分まで時間を延ばし、「NEWS23」の内容面での一層の強化を図る。

 次は、苦戦をしている日曜日の改編。過去2度の特番が好評だった「坂上&指原のつぶれない店」(日曜後8・00)をレギュラー化する。G帯での改編はこの1番組のみ。「客がいない写真店の年商がなぜ5000万円もあるのか」といった話を紹介してきた。ゲストのお金事情にも鋭く切り込んでいく。同時間帯は日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」が君臨しており、まさに激戦区。石丸彰彦編成部企画統括は「激戦区ではあるが、何とか一矢報いるべく、やっていきたい。定着するように一丸となって頑張ります」と力を込めた。

 3つ目は全日NP帯の改革。朝・昼の帯番組の月間平均視聴率で番組ベストを獲得する番組を増えており、昨年4月にリニューアルした夕方の「Nスタ」も上昇している。ファミリーコア層の拡大を意識し、NP帯のなお一層の底上げを図る。

 新ドラマとしては、「嵐」の二宮和也(34)が外科医役で主演する日曜劇場「ブラックペアン」(後9・00)、中谷美紀(42)主演する夫婦の絆を描く大人のドラマ「あなたには帰る家がある}(金曜後10・00)、杉咲花(20)が初主演を果たし、平野紫耀(21)中川大志(19)らが出演する「花より男子」の新シリーズ「花のち晴れ〜花男Next Season〜」(火曜後10・00)がラインアップしている。

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