ATSUSHIがソロ再始動ライブ、2年前声かすれる「悪夢」の汚名返“唱”

[ 2018年3月2日 04:00 ]

京セラドームで再始動コンサートを行ったEXILE ATSUSHI
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 2016年10月から米国留学で活動を休止していたEXILEのATSUSHI(37)が1日、京セラドーム大阪で特別公演を行い、再始動した。前日と合わせ2日間で観客8万人を動員。一時は「引退」が頭をよぎったという不世出の天才ボーカリストが完全復活を遂げた。

 コンサートは16年9月3日に札幌ドームでソロで行って以来1年半ぶり。総立ちのファンに「おかえりー」と迎えられ「パワーアップして帰ってきました。久しぶりの歌を、思う存分楽しんでほしい」と呼びかけた。

 アップテンポなナンバー「MAKE A MIRACLE」でスタート。ヒット曲「Precious Love」のほか、米歌手ブルーノ・マーズ(32)の「Just the way you are」のカバーにも挑戦。休止前と変わらない、伸びやかな澄み切った歌声で全26曲を歌い上げた。

 1年4カ月の留学で迷いは断ち切った。EXILEでデビューしたのが01年。グループとソロで多忙な生活を15年続け、思うように歌えなくなった。16年5月の京セラドーム大阪公演では声がかすれ、観客に謝った。「あの時は悪夢だった。ここでリベンジさせてもらえてうれしい」。1年10カ月前の汚名を、同じ場所で返上した。

 歌声はもちろん、音楽への情熱も取り戻した。留学で光明が見いだせなければ、引退も考えていた。「あのままだと何かが崩れていきそうだった。すり減っていたんだと思う。1年半という充電時間を頂けて本当にありがとう」。ファンに感謝すると、満場の拍手に包まれた。

 米国では音楽や語学の勉強だけではなく「体づくりや栄養学を学んだり、ヨガや瞑想(めいそう)を取り入れ、自分自身と向き合った」と、心身ともにリフレッシュした。EXILEは秋に本格的に活動を再開する。「この1年半、無駄じゃなかったことを証明したい」。歌声と自信を取り戻した天才ボーカリストが大暴れする。

 ≪平昌から刺激もらった≫平昌五輪の話題にも触れ「毎日のように金、銀、金、銅って凄かった」と感動を振り返った。「羽生君の精神的なたくましさとか、小平選手のライバルとのハグとか、選手に勇気をもらいながら(公演の)リハーサルに臨むことができました」と、日本代表の活躍に刺激を受けた様子だった。

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