海老蔵 光源氏の心の闇を描くも…記者に「あなたのほうが闇抱えている」

[ 2017年11月10日 16:51 ]

「源氏物語」発表会見で、記者の質問に答える市川海老蔵
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が10日、都内のホテルで行われた特別公演「源氏物語 第二章〜朧月夜より須磨・明石まで〜」の製作発表会見に出席した。

 同作は、須磨・明石を舞台に、朧月夜と光源氏の恋をオペラ、能などとコラボレーションし、光源氏の華やかで艶やかながらも“心の闇”を表現するという新たな視点で描く。「『源氏物語』という題材を歌舞伎役者で務めているのは成田屋だけ。祖父は30代、40代から、父も20代から演じている。私は環境に恵まれて、とても若くして光る君を演じている中で、祖父や父が感じなかったのかもしれない、紫式部が表現していることって何なのかと、考えるようになった。誰から見ても完璧に見えている人間が、自分の父の妻に恋してしまう、外見は光だけど、中には闇があると、長く務めさせていただいくうちに疑問が出てきました」と意図を明かした海老蔵。「少し闇を表現することによって、光る君の光がより見えるのではないかと思った」と続けた。

 光る君の闇を描くということから、記者から「海老蔵さんが今、闇を抱えていることはありますか?」との質問が飛ぶと、「たとえばどんな闇がある?たぶん、あなたのほうが闇を抱えている」と切り返し、報道陣の笑いを誘った。

 全国公演となるが、海老蔵は「楽しみにしていることは特にないです。できれば早く帰りたい」と苦笑。公演は18年3月1日のカルッツ川崎での公演を皮切りに、同4月7日の高知県立県民文化ホールまで23都市42公演を上演する。

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