MBS金山アナ 伝統の一戦で全国実況デビュー!読経で鍛えた声響かせる

[ 2017年4月5日 10:10 ]

TG戦で全国実況デビューが決まったMBS金山アナ
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 MBSの金山泉アナウンサー(34)が8日に同局で全国中継されるプロ野球「阪神―巨人」戦(後2・00)で全国実況デビューを果たす。野球中継に携わりたいとの思いで愛知・中京テレビから“移籍”して9年目。大学まで野球部に所属、野球を見る“目”と、実家の寺で読経を行い鍛えた“喉”でデビュー戦を華々しく飾る。

 吉報は本番のおよそ1カ月前、3月上旬に届いた。全国中継でのプロ野球実況デビュー。金山アナの胸中はうれしさと不安とが織り交ぜになった。

 「伝統の一戦は選手にとってもファンにとっても、そしてアナウンサーにとっても特別。いつかできたらと漠然と思っていたことでうれしい半面、すぐに不安も出てきました」

 願いがかなった。小学校から野球を始め、新潟・高田高、成城大でも野球部に所属、球速135キロの本格派右腕として活躍した。だが大学2年時に右肘を手術したことから、アナウンサーを志望。中京テレビに入社も、ほとんど野球中継の機会がなかったため、MBSの中途採用に応募、09年2月に同局へ移籍した。ラジオ中継やオープン戦実況、1日の高校野球のセンバツ決勝戦の実況を担当。来るべき日に備えてきた。

 高校では浦和学院との練習試合で大竹寛(現巨人)と投げ合い、大学時代は同じリーグの武蔵大のエースだった元阪神・上園と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「野球を見る目には一応、自信があります。その上で選手の気持ちを感じ取り、伝えたいです」。選手目線も兼ね備えた実況が“金山流”と言えそうだ。

 実家は照金山泉光寺。小学生の時に得度をしており、「お経をずっと読んできたので喉は鍛えられいる」と胸を張る。読経のできる異色アナウンサーの全国デビューに注目だ。

 ◆金山 泉(かなやま・いずみ)1982年(昭57)6月5日、新潟県上越市出身の34歳。新潟・高田高野球部での最高成績は県16強。成城大では首都大学リーグ2部で通算11勝。中京テレビを経て、09年2月にMBS入社。現在はスポーツ中継を中心に活躍中。

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2017年4月5日のニュース