寺島しのぶ長男・眞秀くん「歌舞伎やりたい」日仏ハーフ異例デビュー

[ 2017年4月5日 05:30 ]

祖父の尾上菊五郎(右)、叔父の尾上菊之助(右)とともに取材会に臨んだ寺嶋眞秀(まほろ)君
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 歌舞伎俳優の尾上菊五郎(74)の孫で、女優寺島しのぶ(44)の長男、眞秀(まほろ)くん(4)が4日、都内で、5月3日に東京・歌舞伎座で初日を迎える「団菊祭五月大歌舞伎」の製作会見に出席した。眞秀くんは、寺島に手を引かれて登場。報道陣の前に菊五郎、長男の尾上菊之助(39)、しのぶ、眞秀くんの「音羽屋」一家4人がそろうのは初めてで、菊五郎は「(歌舞伎界では)昨年から襲名とか初舞台とかお祭り騒ぎですが、その集大成のようですな」とご機嫌だった。

 眞秀くんの父はフランス人アート・ディレクターのローラン・グナシア氏。日仏ハーフの歌舞伎デビューは、松竹関係者も「記憶にない」と話すほど珍しい。

 眞秀くんは周囲も舌を巻くほどの歌舞伎好き。寺島は「昼夜通しで舞台を見ていても平気。小さい頃の私は飽きて楽屋で遊んでいたのに」と笑った。叔父の菊之助も「自ら父(菊五郎)に“歌舞伎をやりたい”と願い出た。子供ながらに覚悟をもっているのでしょう」と目を細めた。ただ「将来は何になりたい?」と聞かれると、「仮面ライダー!」と即答。会場を笑いに包み、人間国宝の祖父から“主役の座”を奪った。

 今回は本名での出演のため正式な歌舞伎役者としてのデビューではない「初お目見え」で、昼の部の「魚屋宗五郎」に丁稚(でっち)役で出演。寺島は「4月と5月は女優の仕事はやりません」と、この2カ月は息子のサポートに集中。稽古も順調のようで「セリフは覚えた?」には「はい!」と元気に答えた。

 今回の公演が菊五郎の父・尾上梅幸さんの二十三回忌追善も兼ねている。菊五郎は「孫が出てくれるのはうれしいことですね」と顔をほころばせた。

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