有楽町から世界へ「サムライ」発信 “セリフなし”新劇場7月開業

[ 2017年4月5日 09:20 ]

「オルタナティブシアター」のこけら落とし公演出演する(左から)Elina、早乙女友貴、吉田美佳子
Photo By スポニチ

 東京・有楽町の商業施設「有楽町マリオン」に7月、新劇場「オルタナティブシアター」が開業する。4日、都内でこけら落とし公演「アラタ〜ALATA〜」の製作発表が行われた。同劇場は「ノンバーバル」(非言語)を掲げており、演目はほぼセリフなし。メインターゲットは2020年東京五輪に向け、さらなる増加が見込まれる外国人観光客だ。

 同作は、現代の東京にタイムスリップした侍が主人公のショー。殺陣やダンス、フライング、特殊映像などさまざまな演出手法を結集させる。会見には脚本担当の横内謙介氏、構成・演出の岡村俊一氏らが出席。岡村氏は「“日本で見るものがない”という外国人が多い。日本の心があるものを見せたい」と語った。

 出演は大衆演劇出身で殺陣のスペシャリストの早乙女友貴(20)、米国で修業を積んだダンサーのElina(24)、オーディションで役を勝ち取った現役女子大生で新進女優の吉田美佳子(18)。早乙女は「外国の方に武士の魂や日本刀についてもっと知ってもらいたい」と意欲を見せた。

 7月7日からロングランで上演。運営するスタジオアルタの田沼和俊社長は「今年度は500公演、14万人の動員を目指す。将来はラスベガスに作品を輸出したい」と大きな目標を掲げた。

続きを表示

2017年4月5日のニュース