14歳藤井四段 新記録のデビュー11連勝「望外な結果、うれしい」

[ 2017年4月5日 05:30 ]

 将棋の史上最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が4日、大阪市の関西将棋会館で指された王将戦1次予選で小林裕士七段(40)を104手で破り、プロ公式戦の新記録となるデビューから11連勝を達成した。

 従来の記録は1996年に松本佳介六段(45)、97年に近藤正和六段(45)が達成したデビュー後10連勝。新記録に藤井は「自分の実力からすれば望外な結果なので素直にうれしい。今回は普段通りの気持ちで臨んだ。連勝を伸ばせるように指していきたいが、実力が足りていないので、もっと力を上げたい」と話した。

 同じ中学生棋士の羽生善治3冠(46)と、渡辺明2冠(32)は共にデビュー後6連勝止まりだった。

 藤井は愛知県瀬戸市在住の中学3年生。踏み込みのいい終盤力に加え、最近は序中盤にも磨きがかかってきた。既にトップレベルとの声も出始めている。日本将棋連盟の佐藤康光会長は「見事な勝ちっぷりです。ここまで14歳と思えない、しっかりとした戦いぶりで、どこまで連勝を伸ばすか注目しています」とコメントした。

 次の対局は13日の第30期竜王戦6組ランキング戦で、星野良生(よしたか)四段となる。

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2017年4月5日のニュース