「ちるらん」沖田総司役、舞台挑戦のDa-iCE岩岡徹「静と動、二面性見せたい」

[ 2017年4月5日 08:00 ]

「ちるらん 新撰組鎮魂歌」に沖田総司役で出演するDa-iCEの岩岡徹
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 幕末の新撰組を描くコミックで、初舞台化される「ちるらん 新撰組鎮魂歌(レクイエム)」(大阪公演=7〜10日、森ノ宮ピロティホール 東京公演=20〜30日、天王洲 銀河劇場)に沖田総司役で出演する人気ボーカルグループDa-iCEの岩岡徹(29)が作品に懸ける意気込み、思いを語った。

 京都を舞台に討幕勢力と戦いながら、内部抗争を繰り広げる新撰組随一の剣の達人である沖田役に「殺陣のクオリティーを上げていきたい。速さが持ち味なので慣れていかないと」と、本格的な舞台は初めてとなる岩岡は新たな挑戦への気持ちを明かした。土方歳三役の花村想太(26)とともに殺陣には初挑戦、「反復練習してもっと研究していかないといけない」とレベルアップに懸命だ。

 今作での沖田は、剣豪でありつつ普段はおっとりとして、時折“毒を吐く”という二面性を持ったキャラクター。岩岡は「静と動、しっかりと違いを見せられたら。熱いところとのほほんとしてるところを伝えられるようにしていきたい」と沖田のイメージを描いている。ストーリーで見せ場となるEXILEの松本利夫(41)演じる芹沢鴨との対決には「前半と後半(のシーン)ではかなり感情が違う。何としてでも倒すという感情をぶつけたい」と意欲を見せる。岩岡にとって松本は「憧れの人。出演出来るのが不思議な感覚」といい、「演技はもちろん“背中が大きい”のでたくさん吸収してDa-iCEに持ち帰りたい」と尊敬のまなざしを向けている。

 普段のライブから舞台へとステージを移すが「エンターテインメントとしてくくるとライブに近く、その経験はあるが(演技は)初めてで別物。不安はあるが堂々と演じたい」と気持ちを高める。

 7日からは大阪公演が始まる。初日へ緊張感が高まっていくが、岩岡は「幕が開いたとき、喜びを分かち合いたい。僕にしかできない沖田を演じられたら。(舞台をやることの)面白みが出てきているので、この感覚で最後までいられるようにしたい」と決意を語り、新たなる挑戦に力を込めた。

 ≪ストーリー≫幕末の京都。ただ己の強さを求め、闇雲に道場破りを繰り返していた24歳の若者・土方歳三───。後に新撰組鬼の副長とよばれるこの漢を始め、腕に覚えのある猛者たちが集結し最強の集団が結成された。彼らは“維新を3年遅らせた”と言わしめるほど幕末の世を震撼(かん)させる強さを持ちつつ、誰よりも純粋に真っすぐに生き抜く漢たちばかりだった。そこには、土方と志を同じくする近藤勇、沖田総司、斎藤一、山南敬助らがいる傍ら、後の新撰組筆頭局長となる「最強」の漢・芹沢鴨がいた。この集団は後に新撰組と名を変え、混とんとした江戸幕府の権威と都の京都の治安を守りながら、内部では血で血を洗う派閥抗争が始まる。芹沢は圧倒的な“暴力”を背景に、土方たちの前にたちはだかった。土方、近藤、新撰組は、そして京都、日本はどうなってしまうのか。

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