「バイプレイヤーズ」人気の理由 名脇役ギャップと本音トークで高満足度

[ 2017年3月3日 12:15 ]

テレビ東京「バイプレイヤーズ」に出演する(左から)遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研(C)「バイプレイヤーズ」製作委員会
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 遠藤憲一(55)大杉漣(65)田口トモロヲ(59)寺島進(53)松重豊(54)光石研(55)と、ドラマや映画で活躍する名脇役たち6人が集結、主演で話題なのがテレビ東京で放送中の深夜ドラマ「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(金曜深夜0・12)だ。

 名脇役6人が本人役で登場し、役作りのために同居生活を送ることになったというシチュエーションコメディー。劇中では架空のドラマ撮影の裏側や、現在世間を賑わせている不倫騒動のパロディーなど、現実とリンクするようなネタがふんだんに盛り込まれており、パラレルワールドを楽しむような作品となっている。

 データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(調査対象2400人)の満足度調査によると、前回放送第7回までの平均満足度は3・91(5段階評価)と高満足度の基準3・7を上回る数値で、現在放送中の民放深夜ドラマ(午後11時以降開始)全13作品中2位の高位置につけている(1位は同じくテレビ東京の「銀と金」で4・04)。

 高満足度、人気の理由を視聴者の感想からひも解くと「名バイプレイヤーが1つの画面にいるだけでうれしくなる。ゆるいドキュメントを見ているようで面白い」(50歳女性)「どこまでアドリブなのかを探るように見ています」(54歳男性)など、現実と虚構の境がどこにあるのか分からない独特な世界観を楽しんでいる傾向がうかがえる。

 比較的年齢が若い層からは「出演者みんな好き。6人のおじさんたちが本当に愛らしい」(33歳女性)「おじさんがかわいい!!!」(32歳男性)「おじさんたちがワチャワチャしていると、それだけでかわいい。癒やされる」(26歳女性)など、渋さがウリでもあるベテラン俳優陣のイメージとは違うギャップが顔をのぞかせるのも、視聴者にとってはたまらないようだ。

 極めつけは「ストーリーもおもしろいが、最後みんなでトークをする素の場面がおもしろい」(33歳女性)「最後のフリートークは素の皆さんが垣間見ることができていい」(37歳女性)など、ドラマ終了後にその日の放送を振り返るフリートーク「バイプレトーク」がかなり好評。意外性はもちろん、ドラマ内ではまず聞くことができない本音がちょびっと(ここがミソ)出てくるのを楽しみにしている視聴者は多い。深夜帯ならではの手法ともいえるが、今後徐々にゴールデン・プライム帯に進出してくる、新しいスタイルになるかもしれない。

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2017年3月3日のニュース