レキシ、Co.慶応 一石二鳥の“日本史系”ミュージシャン

[ 2017年2月4日 09:30 ]

百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録応援大使任命式に参加した(左から)竹山修身堺市長、レキシ、松井一郎大阪府知事、銀シャリの鰻和弘、橋本直
Photo By スポニチ

 ミュージシャン・池田貴史のソロプロジェクト「レキシ」が、大阪府の百舌鳥・古市古墳群「世界文化遺産登録推進応援大使」に任命された。前方後円墳のかぶり物姿で任命式に登場したレキシは、「こういう大使をやらせてもらうために活動してきた」と喜びを爆発させた。

 彼は元々、バンド「SUPER BUTTER DOG」でキーボードを担当。忌野清志郎や星野源、スネオヘアーなど、人気ミュージシャンたちのキーボードサポートをこなし、関ジャニ∞や私立恵比寿中学の楽曲制作なども手掛けている。

 日本の歴史に造詣が深く、2007年にアルバム「レキシ」でソロデビュー。ポップな音楽に日本史にまつわる歌詞、ユーモアあふれるステージングで話題を呼び、14年には日本武道館のワンマンライブを成功させた。楽曲名は「墾田永年私財法」「参勤交代」など、日本史の教科書で見たようなタイトルが並ぶ。もちろん歌詞にも歴史用語がズラリ。少し歌うだけで日本史の勉強ができそうだ。

 日本史の楽曲を歌うアーティストと言えば、97年から11年間放送されていたTBSの人気バラエティー「学校へいこう!」に登場した「Co.慶応」が思い出される。現役の慶応大生だった彼は、ラップや歌ネタを披露する同番組の人気コーナー「B―RAPハイスクール」に登場。歴史をRAPで歌い上げる「お勉強RAP」が大人気となった。

 中でも人気だったのが、Dragon Ashの「Life goes on」に乗せて、「先土器 縄文 弥生」と、時代や元号を順に歌い上げるRAP。当時、食い入るようにテレビを見つめて暗記し、翌日に学校で歌っていた小、中学生は多いのではないか。記者もその一人。現在、日本史の教師をしている友人は、授業でこのRAPを扱っており、生徒の間で大人気だという。

 Co.慶応は現在もYouTubeで楽曲を提供しており、日本史RAPに加え、世界史RAPや音楽史RAPなども公開している。少し息抜きをしたい受験生、日本史を勉強しなおしたい大人のみなさん、レキシやCo.慶応と一緒に、楽しく歴史を学んでみるのはいかがでしょうか。(記者コラム)

続きを表示

2017年2月4日のニュース