米倉涼子 私、妥協しないので。大門未知子であるための“自制”

[ 2016年10月18日 10:00 ]

格好良い大門未知子になりきる米倉涼子
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 主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で視聴率女優の地位を不動のものにした米倉涼子(41)。求められる格好いい米倉涼子像を誰よりもシビアに追求し、アップグレードさせることをやめない力の源とは――。

 演じるのは向かうところ敵なしの天才外科医。しかし、米倉が日々メスを入れるのは、自身の内側にいる敵だ。「最強の敵は食欲。今もおなかが鳴ってますよ」。好物は「肉。特にタルタルステーキ」という“肉食”で、「夜ラーメンもするけど、最近は食べちゃいけない時もあるんだなと感じています」。

 自他共に認める大の食いしん坊が食事を自制するのは、年齢による体の変化を“攻略”するため。8月に41歳の誕生日を迎え、「40歳を過ぎてからガラッと変わることが多くて“たった1歳でこんなに違うの?”ってびっくりしますよ。汗をかく、体がつらい、太ったら痩せない。そんなことばっかり。攻略法を見つけるのに精いっぱいです。だから、“きょうは炭水化物を我慢しよう”“ビールはやめとこう”とか、毎日何を我慢するか考えてます」。

 厳しい目で自分を見つめている。女優としての代名詞の一つになった大門未知子を、変わらず格好良く演じるためだ。白衣とミニスカートから美脚をのぞかせ、ハイヒールをカツカツと鳴らしながら闊歩(かっぽ)する役どころ。

 「ヒールで歩かなきゃいけないし、ちゃんと白衣が似合う状態でいたい。本当は、だんだんヒールがつらくなってきてるんですよ。4年前の第1シリーズの時は、ブロードウェーでミュージカルの“シカゴ”をやったばっかりで、脚の筋肉もついていて歩くのなんてなんともなかったけど、今は“ヒールもそろそろいいかな?”って思うように…。でもそうじゃないと格好悪いんだろうな」

 落ち着きがない性格も利用し、自分磨きにいそしむ。仕事現場で音楽がかかればそれに合わせて体を動かし、自宅でテレビを見ている時でさえCMの間にキッチンに行ったり、せわしなくウロウロ、ウロウロ。暇さえあれば、10年以上続けているピラティスで鍛える。

 「大門未知子のスタイルを保つことが、私にとって凄くメリハリが付く。説得力があってみんなに認めてもらえるドクターでいなきゃいけないし、“ちょっと落ちぶれたね”と言われるようになっちゃいけない。甘んじちゃいけないという思いがあります」

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