NHK会長 受信料値下げに「前から中では検討」時期明言は避ける

[ 2016年10月6日 15:51 ]

NHKの籾井勝人会長
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 NHKの籾井勝人会長(73)が6日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、受信料値下げについて改めて前向きに検討中であることを認めつつ、値下げ時期については明言を避けた。

 9月27日に行われたNHKの経営委員会で、石原進経営委員が受信料の値下げについて「値下げとか何とかというのは私としては早いと考えております」とコメントをしたことを受け、質問を受けた籾井会長は「何も決定していないし、経営委員会にも話していない」と具体的には決まっていないことを強調。

 受信料については「国会答弁でも話しているが、会長がやりたいとかやりたくないというのはでない。収支で余りが出てくれば、やはり受信料をいただいた皆さまにお返しするのが当然のこと。私がどうだとかではなく、お金が余れば当然お返しする、言い換えれば値下げする。当然やらねばならないと思う。(値下げは)前から中では検討している。今後、経営委員会と検討していくことになると思う」とした。

 来年の値下げについては「よくよく収支を見て、無理なことをやるつもりはない。いろんなアイテムがあるので、勘案した上で、お返しできるものはお返しする」とだけ答え、明言を避けた。一部では、籾井会長が「来年の春」と時期や数字も明示した報道が出ていることもあり、「どうして来年の春という話が出たのか。いろいろな記事が出ているが、なんであんな記事が出るのか」と首をひねり、「具体的には何も決まってない。そういうことを踏まえて、正しく報道していただきたい」と話した。

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2016年10月6日のニュース