海老蔵 13年ぶり連ドラ主演でまさかのPR「見どころ特にない」

[ 2016年9月27日 14:51 ]

「テレビ東京 六本木3丁目移転プロジェクト 金曜8時のドラマ 石川五右衛門」第1話完成披露試写会で、舞台あいさつに登壇した(左から)比嘉愛未、市川海老蔵、國村隼、前野朋哉

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(38)が27日、都内の映画館で主演ドラマ「金曜8時のドラマ 石川五右衛門」(10月14日スタート、金曜後8・00、初回2時間スペシャル)の第1話完成披露試写会での舞台あいさつに、共演の比嘉愛未(30)、國村隼(60)らと登壇。最後には俳優の前野朋哉(30)も駆けつけ、盛り上げた。

 2009年に海老蔵主演で上演した新作歌舞伎「石川五右衛門」を映像化。石川五右衛門と豊臣秀吉との対決を軸に、秀吉の側室・茶々とのロマンスなどを描く。海老蔵の連続ドラマ主演は市川新之助として出演した03年のNHK大河ドラマ「武蔵」以来13年ぶりで、04年の海老蔵襲名後は初。歌舞伎「石川五右衛門」と同様、原作・脚本は漫画「金田一少年の事件簿」「神の雫」の原作者・樹林伸氏が手掛ける。

 海老蔵は「なかなかドラマで主演させていただく機会もなくて、試写会も映画以外では初めて。大変嬉しく思います。えーっ!て展開も多く、テレビですけど、ずっと見ていられる作品だと思う」とあいさつ。五右衛門のライバル・秀吉役の國村は「時代劇ですけど、ちょっとレトロでポップな仕上がり。かぶき者がでているとドラマもかぶいちゃった、そんな仕上がり」と自信を見せた。ヒロイン・茶々を演じる比嘉は「お2人に愛される役柄でプレッシャーはあったが、茶々は戦国を生き抜いた強い女という今までの茶々像を変えたいと、愛くるしい茶々を目指してチャレンジした」と力を込めた。

 作品の見どころを聞かれ、海老蔵は「わかんない、特にないとは思う」とまさかの発言。「昔は多く流れていたけど、最近は連続の時代劇ってない。放送されず、伝統文化化されつつある。播磨屋のおじさん(中村吉右衛門)の鬼平犯科帳のような時代劇ではないが、かぶいた作品でありながら、時代劇でもある。その辺が全体的に見どころじゃないかな」とその真意を説明した。「こんなのあり?」という展開も多いといい、思わず出た「バットマンみたい…」という言葉には、比嘉が「これからご覧になるんだからダメです」とピシャリと注意が入り、会場の笑いを誘った。

 昨年12月から今年6月まで京都で撮影。京都での撮影を振り返り、海老蔵は「(合間に)山田純大くんと前野朋哉くんと3人で嵐山を徘徊した。僕はこのままの格好だったけど、純大さんはまげをつけたまま、前野くんは白塗りで、世の中の人の反応を見るのが楽しかったです」とニヤリ。おっちょこちょいな人は?との質問には「おっちょこちょいな人はいないけど、アホっぽい人はいる。auのCMに出ている人」とそれが前野であることを示唆。前野は8回連続でNGを出したといい、「NGを立て続けに出すという技を持っている」としながらも「それが場の空気を作ってくれるので、リスペクトしましたね」とフォローを入れた。

 イベントの最後には、そんな前野も五右衛門だけに特製のケロヨン桶を持ってサプライズで登場。会場となった丸の内ピカデリーで映写のバイトをしていたという前野は「ちょっと変な感じ。バイトしている時は上がったことなくて…」と会場を見渡し、感慨深げ。3人と一緒にドラマの名台詞「絶景かな」と言いながら特製のチョコレートを配り、来場者を喜ばせた。

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