フジ社長 BPO勧告「ニュースな晩餐会」に「稚拙さが伝わった」

[ 2016年2月26日 15:18 ]

フジテレビ

 フジテレビの亀山千広社長(59)が26日東京・台場の同局で定例会見を行い、放送倫理・番組向上機構(BPO)が同局のバラエティー番組「ニュースな晩餐会」で人権侵害にあたると判断したことを受け、「お詫び申し上げたい」と謝罪した。

 「本当に重く受け止めるべきものだと思っている。報道ではなくても、事実に基づいて再構成する番組のあり方はそういう番組を作っちゃいけないというわけではないが、最大限配慮するべきということだと思う。バラエティーとはいえ、事実への向き合い方が不十分であった。イマジネーション、想像力がかけていたと思われてもその通りだと思う。演出力、取材が足りていない、稚拙さが伝わった」と全面的に否を認め、「ご迷惑おかけした方には視聴者も含めて、お詫び申し上げたい」と謝罪した。

 問題となった番組は昨年3月8日に放送回で、地方都市の食品工場を舞台にしたストーカー事件とその背景にあったとされる社内いじめ行為を取り上げ、被害者のインタビューや再現ドラマを放送した。これに対して、ストーカーとされた男性が、名誉を毀損されるなどの人権侵害を受けたとして委員会に申し立て、BPOの放送人権委員会も「真実とは認めがたい事実を放送して申立人の名誉を棄損した」として人権侵害にあたると判断、再発防止に向け放送倫理などへの配慮を勧告した。

 同局は「勧告ならびに見解を真摯に受け止め、今後視聴者のみなさまに信頼される番組制作、および放送に務めてまいります」とコメントした。

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2016年2月26日のニュース