塩見三省 脳出血から2年ぶり復帰 長嶋さんがリハビリの支えに

[ 2016年2月26日 11:38 ]

脳出血から2年ぶりにドラマ復帰を果たす俳優の塩見三省

 俳優の塩見三省(68)が26日、NHK「あさイチ」(月~金曜前8・15)の生放送に出演し、2014年に脳出血で倒れて以来約2年間の闘病生活を明かした。

 同局の連続テレビ小説「あまちゃん」、映画「アウトレイジ ビヨンド」など数々の作品に出演し、名脇役として知られる塩見。しかし14年3月に脳出血に倒れて5カ月間入院。退院後も後遺症が残り、現在も懸命のリハビリを続けている。

 つらいリハビリ生活で心の支えになったのは、1年前に病院で偶然に出会った巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(80)だった。少年時代から憧れの存在だった長嶋氏がハツラツとリハビリに励む姿を「ずっと柱の陰から見ていた」という塩見だったが、ある日意を決して病院のエレベーター前で“出待ち”。「いつも勇気もらってます。ありがとうございます」と声を掛け、一緒に写真を撮ってもらった。「リハビリを繰り返して長嶋さんのように格好良くなりたい」という思いがモチベーションになり、ドラマを「撮影できるかもしれない」という自信につながったと明かした。

 塩見は27日スタートする同局のドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう」(土曜後10・00)で2年ぶりに俳優復帰を果たす。劇中でももう一度漁に出るためにリハビリに励む元漁師を演じるが、「演じるというより、自分の再生していく姿を見せることが被災地の皆さんの再生に重ね合わせればと思った」と撮影に懸けた思いを明かし、「あと2、3年、長嶋さんみたいにリハビリして、もう一度戻ってきます!」と力強く決意を語った。

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2016年2月26日のニュース