女装癖に超ポジティブ男…「お義父さんと呼ばせて」 視聴者に好評のワケ

[ 2016年2月26日 10:40 ]

ドラマ「お義父さんと呼ばせて」制作発表会見に出席した(前列左から)蓮佛美沙子、遠藤憲一、渡部篤郎、和久井映見(後列左から)中村倫也、新川優愛、中村アン

 初回視聴率が1桁ながら第6話で最高の10・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ジワジワと盛り上がりを見せている深田恭子主演のTBS系ドラマ「ダメな私に恋してください」(火曜午後10時)の裏で、ひそかに視聴者の満足度が高いまま推移しているのが、遠藤憲一・渡部篤郎の主演のフジテレビ「お義父さんと呼ばせて」(火曜午後10時)だ。

 28歳の年の差カップル(遠藤憲一と蓮佛美沙子)が、51歳で同い年の義父と結婚をめぐってバトルを繰り広げるホームコメディ。視聴率は裏の「ダメ恋」と反比例するように初回9・6%から第5話で4・7%と落ち込んでいるのだが、データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)の満足度によると、初回満足度は3・88(5段階評価)と高満足度基準の3・7を上回り、民放ドラマトップのスタートを切った。平均満足度(22日までで集計)は3・90と、「ナオミとカナコ」(フジテレビ)の3・91に次ぐ2位の高数値を記録。その好評の理由は多彩な脇役たちだ。

 これまでの強面キャラから一転し、コミカルな表情を見せる主演の遠藤憲一や渡部篤郎の演技はもちろん、自由な行動で家族をかき回す紀一郎の父・昭栄(品川徹)や、実は女装癖という衝撃の秘密が暴露された長男・葉理夫(中村倫也)、そして美蘭(蓮佛)に何度も告白してはフラれる超ポジティブ男・砂清水(山崎育三郎)など、結婚をめぐるコメディというシンプルなテーマの外で描かれる脇役たちが多彩で、連続ドラマとして飽きさせない工夫が成功している。

 視聴者が寄せた回答からも「セリフは少ないですが、おじいちゃんの存在感が素晴らしい」(65歳女性)、「お兄ちゃんの女装をした姿が可愛かった。」(63歳女性)、「砂清水のコミカルな演技が楽しかった」(43歳女性)、など主演以外のコメントが多いのも特徴。毎週放送される連続ドラマだからこそ、主人公だけではなく脇のキャラクターたちの活躍も重要だ。

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2016年2月26日のニュース