KEIKOの肉声公開…globe「3人揃って」20周年発進

[ 2015年8月10日 05:30 ]

野外ライブでファンを盛り上げるglobeの小室哲哉(左)とマーク・パンサー

 男女3人組「globe」が9日、東京・新宿駅東口前で、デビュー20周年記念の野外無料ライブを行った。11年10月にくも膜下出血で倒れリハビリ中のボーカルKEIKO(42)の肉声が、それ以来初めて公開された。復帰を待つ夫の小室哲哉(56)とマーク・パンサー(45)は、2人で20周年を突っ走ることを誓った。

 午後3時、アルタビジョンに流れた20年の軌跡を振り返る映像の最後に、KEIKOの直筆の手紙が映された。そして、メッセージを読む本人の肉声。集まったファン5000人(主催者発表)が聞き入った。

 「みんな、ありがとうございます。globe KEIKO」。少しくぐもっていたが、ゆっくりと話す声は穏やかで元気そう。復帰を心待ちにしているファンに向け、感謝の気持ちを表した。

 20周年突入に際し、「3人が揃(そろ)うことが大事」と小室が提案し、今月上旬に自宅で録音した。発声や文字を書くリハビリをしているKEIKOにとっても良い機会。小室は「KEIKOも徐々に良くなってきている。もっと良い方向に回転すると希望を持ってます」とコメントした。

 6年ぶりとなったライブでは、ヒット曲「FACE」など5曲を披露。マークがDJとして流す音楽に、小室がキーボードで音を乗せる新スタイル。歌声はKEIKOの音源を使った。

 小室はファンを見渡し、「本当にありがとう。間違いなくKEIKOも喜んでいます」と感謝した。小室は珍しくマイクを握って歌った。96年の「Is this love」のサビ。昨年11月に「KEIKOさんが電話で歌った」とツイッターで報告した曲だ。病に倒れた後、globeの曲を「歌った」と明かすのはこれが初めてだった。「KEIKOの分まで」という思いがこもった、小室の歌声だった。

 ▽KEIKOの肉声メッセージ みなさん、大変ごぶさたしています。globeのKEIKOです。globe、特に私の歌を待ってくれている人にはありがとうと心から思います。MARCにもありがとうと感謝しています。みんな、ありがとうございます。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月10日のニュース