【Dr.倫太郎】堺雅人が柔和な語り口で癒やす 長塚圭史が敵役好演

[ 2015年4月15日 11:00 ]

「Dr.倫太郎」第1話の1場面(堺雅人とハリセンボン・近藤春菜)(C)日本テレビ

 主演を務める堺雅人(41)が精神科医に扮する日本テレビ「Dr.倫太郎」(水曜後10・00)は15日、10分拡大でスタートする。堺の連ドラ主演はフジテレビ「リーガルハイ」(2013年10月クール)以来1年半ぶり。日本テレビの連ドラは初主演となる。

 清心海氏の小説「セラピューティック・ラブ」を原案に、脚本はNHK連続テレビ小説「花子とアン」や「ドクターX~外科医・大門未知子~」などの中園ミホ氏(55)、演出は映画「舞妓Haaaan!!!」やドラマ「Woman」などの水田伸生氏(56)が担当。次屋尚プロデューサーが「今どの局もが渇望してやまない最強の主演と脚本家を迎えることができました。そこに鬼才演出家・水田伸生を投入します。この方程式で新たな伝説ドラマを誕生させるべく、社運を懸けて臨みます」と語る通り、今クールの“大本命”と目される。

 日野倫太郎(堺)は慧南大学病院に勤める精神科医。患者に寄り添い、奥底から心を解きほぐす手腕は天才的。大学で教鞭を執る傍ら、数多く書籍を出版し、テレビ番組のコメンテーターも務める。

 ある日、倫太郎は大学の理事長・円能寺(小日向文世)をはじめ病院幹部と新橋の料亭で会食。売れっ子芸者・夢乃(蒼井優)と出会う。この巡り合いが倫太郎の人生を大きく変えることになる…。

 初回は登場人物の伏線を張る。夢乃には秘密があり、倫太郎自身も何やら“トラウマ”を抱えている様子。吉瀬美智子(40)演じる同僚外科医・百合子は倫太郎の幼なじみだが、恋心が透ける。石橋蓮司(73)演じる行政府報道官・池は倫太郎の患者で、政界との絡みもあるのか。第2話以降の広がりが待ち遠しい。

 堺は「最近は(『リーガルハイ』など)しゃべる役ばかりで、しゃべり疲れたというわけでもないのですが『相手役の話を聞く』というのが今回の役のポイントではないかと思っています」と役作りへの考えを話した通り、倫太郎の誠実なキャラクターを体現。患者への説得力のある柔和な語り口に癒やされる。

 倫太郎の“ライバル”で精神科主任教授・宮川を演じる長塚圭史(39)の冷徹さがいい。劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」を主宰し、演劇界においては著名だが、地上波のテレビドラマで見るのは新鮮。

 水田氏の演出は映画「舞妓Haaaan!!!」や明石家さんま(59)の舞台の印象が強かった分、今作は変化球を投げず、直球勝負しているように感じた。丁寧に丹念に物語を積み上げる。

 初回のゲストは「花子とアン」に出演したお笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜(32)。ビルの屋上から飛び降りようとするOLを好演。倫太郎が向き合う各話のゲストも注目される。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月15日のニュース