NHK籾井会長 ハイヤー問題でテレ朝謝罪に「一見落着」

[ 2015年4月2日 16:15 ]

 NHKの籾井勝人会長は2日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、籾井会長が私用のゴルフに用いたハイヤー代をNHKが立て替えていた問題についてあらためてコメントした。

 籾井会長は「ハイヤーの使用については、私は当初からハイヤーは私用であると言っていた。公用車ではなく、敢えてハイヤーを使っていた。ただ、つい忘れてしまうという中で、私自身がはっきりとしていれば問題は起きなかったはず。また、普段使っている会社ではなく、まったく違うハイヤー会社、場合によっては個人タクシーを使えば、何の問題もなかったと思う。その点に関してはちょっとぬかったなとは思っている。この件の問題は尽きると思っている。イレギュラーなものが来たことで、混乱が起こったということ」。

 当初から公私の区別はついており、会長が支払うことで進めていたが、現場の事務処理ができていなかったことが原因であると釈明した。

 そもそも私用のハイヤーの手配を職員に頼んだことが公私混同ではないかとの声には「厳密に言えば、そういう言い方もできるでしょうが、忙しい中で、そういうことについてはしょっちゅうではないがある。それがいいとか悪いではなく、忙しい中で、頼んだほうが早いこともある」。今後については「いろいろとご迷惑をかけたが、プライベートで使う時は疑問が持たれないようにするので、今後はこういう問題は2度と起こらないと思っている」と話した。

 また、同問題に関して、1日に放送されたテレビ朝日の報道情報番組「ワイド!スクランブル」で、17日の番組で、コメンテーターの教育評論家の水谷修さんが「業務上横領じゃないか」「すぐに自首してほしいくらい」などと発言していたことに関して謝罪が行われた。この件に関して、籾井会長は「テレビ朝日のほうから放送での謝罪もありましたし、これはこれで一見落着と思っています」とした。

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2015年4月2日のニュース