「クロ現」で詐欺ブローカー扱いの男性 NHKに訂正報道要求

[ 2015年4月2日 05:30 ]

 NHKの報道番組「クローズアップ現代」で、詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介された大阪府内の男性(50)が1日、大阪市内で報道各社の取材に応じ、NHKに訂正報道を求めたことを明らかにした。男性は「ブローカーをしたことは一切ありません。ブローカーのように放送され憤りを感じる」と話した。

 番組は昨年5月放送。ブローカーを介した多重債務者が、出家して名前を変えることで融資などをだまし取る手口を紹介する内容。週刊文春は3月、架空の人物を演じていたとして番組に「やらせがあった」と報じた。

 男性は、NHKの記者からブローカー役を演じるよう指示され従ったが、再現映像の撮影だと思っていたと説明した。

 NHK広報局は「男性とそれ以外の関係者の話などに食い違いがあり、取材のプロセスを確認する作業を行っている。事実関係がまとまった時点で、何らかの形で公表したい」としている。

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2015年4月2日のニュース