陣内智則 50年前の凶悪犯役に挑戦「陰があるところ出れば…」

[ 2014年9月30日 06:50 ]

ドキュメンタリードラマで凶悪犯・西口彰を演じる陣内智則(C)フジテレビ

 お笑い芸人の陣内智則(40)が、フジテレビ系情報番組「Mr.サンデー特別版・新証言&極秘資料独占入手『東京オリンピックと世紀の大犯罪』~追跡!封印された死刑囚の“正体”~(仮)」(10月12日、後9・00)で、実在した凶悪犯・西口彰を演じることになった。

 同番組では、今年開催50年を迎える64年の東京五輪を前に、世間を震かんさせた3人の凶悪犯罪をひも解き、警察がどう向き合い、どのように五輪を成功に導いたのかをドキュメンタリードラマを駆使して描く。

 陣内が演じる西口は、小説、映画、テレビドラマ「復讐するは我にあり」でも描かれた冷血な知能的凶暴犯。実在の人物を演じるのが初めてで「悪人も悪役も演じたことがなかったので、初めてのジャンルに挑戦しました。東京オリンピックの時代の陰の部分についての興味深い話だったので、とてもやりたかったですね」とオファーを快諾した。

 劇中の指名手配写真を撮った時、陣内自身が「(西口に)ちょっと似ているのでは」と思ったほど役になり切った。演じてみて「謎に包まれた人物なので、どこか陰があるところが出ればいいなと思います」と語り、「どうなっているのか楽しみですが、それ以上に大丈夫かなという気持ちもあります。自分の新たな面を見ていただければと思っています」と手ごたえを感じたようだ。

 また、張江泰之チーフプロデューサーは「陣内さんの演技力には、一人コントでお分かりのように人々をひきつける“不思議な力”があります。撮影中、現場は驚きの連続でした。そこに本物の西口彰が存在するかのような錯覚に陥ったのです。迫真の演技をぜひご期待ください」と陣内の演技力、存在感に太鼓判を押した。

 このほか1960年の「ホテル日本閣殺人事件~金と色にまみれた稀代の悪女・小林カウ~」は美保純(54)が、63年の「吉展ちゃん誘拐事件~日本中を巻き込んだ、初の劇場型犯罪・小原保~」は柄本時生(24)が容疑者の役を演じる。

 ▽西口彰連続殺人事件 1963年、福岡県で2人が殺害され現金を奪われる事件が発生。警察は目撃情報や指紋などから、前科のあった西口彰を指名手配する。しかし、西口は大学教授や弁護士になりすまして全国を逃走し78日間で強盗殺人5件、詐欺10件などの犯罪を繰り返した。計12万人の警察官、日本中の監視をくぐり抜ける西口だったが、当時11歳の少女が弁護士に成りすました西口を、指名手配犯と見破った。西口は、オリンピック開幕の10カ月前に逮捕された。

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