テレ朝社長 「報道ステーション」報道で謝罪「恥ずかしい事態」

[ 2014年9月30日 18:28 ]

 テレビ朝日の定例社長会見が30日、東京・六本木の同局で行われ、吉田慎一社長が九州電力川内原発に関する「報道ステーション」の報道に関して「不適切な報道があった。全面的にお詫びして訂正する」と謝罪した。

 10日放送の「報道ステーション」内で、原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見内容を誤って伝えた。竜巻の影響評価ガイドに関する質疑の内容を、火山のものと誤認して放送。さらに、火山に対して答えた「答える必要がない」という回答を他の質問の回答だと思われるように編集したというもの。後日、規制委からの抗議で問題が発覚した。

 吉田社長は、今回の問題に対し、「深刻な問題だと受け止めてます。あってはならない、まったく恥ずかしい事態。全面的にお詫びして訂正するとともに、速やかに『報道ステーション』でどこを間違えたかを含めて、修正報道をさせていただいた。あらためて規制委員会にご了解を得た。委員会、関係者、視聴者の皆さまに大変申し訳ないことをしたと深くお詫びしたい」と謝罪した。

 「どうしてこのようなことが起こったのか、徹底的に早く調べてほしい。再発防止策も緊急にやってほしい」と通達しているといい、「最大級で対応しようとしている」。社内で2人のスタッフがメモ起こしをし、それを元に編集したといい、「メモが不完全で、雑な省略だった。さらに、内部連絡も不十分で、全体像がわかっている人間がチェックをしていなかった。報道機関として恥ずかしい状態が明らかになった。複数のミスが偶然にも起こってしまった」と弁明した。外部の調査委員を入れる予定はないとし、関わったスタッフに関しては「厳正に処分する」とだけ答えた。

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2014年9月30日のニュース