日テレドラマでBPOに審議要請 病院側「速やかに結論を」

[ 2014年1月22日 18:27 ]

 日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」が児童養護施設関係者を傷つける恐れがあるとして、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院(熊本市)は22日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に審議を求める申立書を送付した。

 記者会見した蓮田健産婦人科部長は「第1回放送後に、施設の子どもがいじめられたとの報告を伝え聞き、緊急性が高いと判断した。BPOは速やかに結論を出してほしい」と述べた。

 病院側は、赤ちゃんポストに預けられた主人公のあだ名が「ポスト」とされるなどの設定や、施設が子どもに泣く練習をさせる場面などを問題視。虐待を受けた子どもが将来の放送で傷つく恐れがあるとして放送内容の変更を求めている。

 病院は第1回放送翌日の16日、日テレに放送中止を求めたが、日テレは放送継続や謝罪しないことを病院に伝えている。

 日本テレビ総合広報部は「コメントする段階ではない」としている。

続きを表示

2014年1月22日のニュース